- 571 名前:テュランの筏11/11:2006/11/21(火) 17:18:18 ID:DtqZIHK30
- しかし………見つからなかった。
そのトランクには、鍵穴など、なかったのだ。
「………クリフ!」
僕の叫びには、悲痛さと絶望と、それからあと何が含まれていたのだろう。
とにかく負、マイナス要素のすべてがあった。
不自由な体勢で、クリフは僕の方を見ようと、身じろぎした。
藤吾が狂ったように笑いだした。
太陽のように黄色く、まっすぐ空に吸いこまれていく笑い。
彼は無造作にトランクに手をおき、小細工ひとつなしでふたを………開けてみせた。
僕は見た。クリフの瞳が、ガラスのように幾千ものかけらに砕けるのを。
トランクは………最初から鍵などかかっていなかった。
施錠の機能もなかったのだ。
クーデターで得たものは、大きな絶望と、それからとりかえしのつかない後悔。
藤吾の笑い声は、太陽すらも揺らして、海上に響き渡った………。
- 572 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 17:52:33 ID:nrhfvmdh0
- クリフ壊れちゃったのか! 実はそうならないかな〜とwktkしてた。
壊れ萌え。
- 573 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 18:09:55 ID:XzkUsiXp0
- つーか突き落とせばいいじゃん
- 574 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 20:21:28 ID:m/c1IY2fO
- ぬぉぉぉぉぉぉぉ!!!(`Д´)
そうだ!そうだ!
こんな奴突き落としてしまえー!
智士タン達はどうなっちまうんだー!?
てゆーか藤吾はなんでそんな用意周到なんだー!?
すげぇ結末が気になるぞー!
テュランタンGJ!
- 575 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 20:26:08 ID:m/c1IY2fO
- ちょっと勢いで書いてしまった。
ちょっと後悔してる。スマソ(・ω・`)
- 576 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 21:10:12 ID:HVmFeobW0
- たかがそれだけで壊れるのか…
いやー、楽しみにしてただけに落胆がでかいわ
- 577 名前:リレー:2006/11/21(火) 22:52:54 ID:S5Sx+9zK0
- 御前と従兄、そして侍。三者からそれぞれに立ち上る、おどろおどろしい狂気にあてられたか
周囲の者どもが口の中でぼそぼそと言い訳をしながら、一人二人と座敷を出て行く。
それを黙って見送った御前は、傍らに控えていた男に向かって目配せした。
聡い男はそれだけで御前の意図を察し、出て行った者たちを「始末」しに行った。
もうあの者たちに用はないと御前は心の内で笑った。
この世に稀なる一対の生き人形が手に入れば、新たな獲物を求める必要はない。
よしんば求めることになろうとも、手足代わりに使える雑魚などいくらでも取り替えがきくのだからと。
ふと気づくと、座位の形で絡み合っていた二人は今度は仰向けになっていた。
従兄の足が侍の腿を広げ、繋がった部分がよりいっそう露わになり、従兄は侍の孔の縁に指をかけ
広げて見せている。
「御前さま、さあご存分に」
にたりと笑う従兄に、御前もまた口の端を引き上げる。
侍に傾こうする心を憎悪が引き戻したことで、より残虐な責めを科したくなったか。
御前は笑いながら頷くと、侍の足の間に腰を落とし、従兄の一物に自らのものを添えて力を入れた。
緩みきったとはいえ、女陰とは違う。いや、女陰でも一物を二本同時に含むなどなかなか出来ることではない。
だが御前と従兄はゆっくりと、それぞれの一物を交互に出し入れさせながら、少しずつ奥へと進んでいく。
「ひぃ……ぎっ……」
初掘り以上の締め付けに一瞬頭がくらりとして、一物が太さを増した。息を荒げ、もっとと腰を前に出す。
みしみしと孔は音を立てるが裂ける気配はない。従兄が引けば御前が進み、御前が止まれば従兄が後を追う。
にちゃにちゃと二本の肉が擦れ合いながら奥へ届いた瞬間。
「……ぎゃあぁぁぁっ」
断末魔のごとき叫びを上げて、侍の身体がけいれんし始めた。それが二人の一物に得も言われぬ快感をもたらし
ひいと泣く声が、突き上げのたびに上がる。
いまだ明るい座敷の中、二匹の鬼が哀れな獲物を存分に味わい尽くそうと腰を振り続けていた。
バトンタッチ!
- 578 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 23:20:44 ID:TqFqb8DnO
- リレーつまらんage
- 579 名前:リレー:2006/11/22(水) 00:27:23 ID:Kgrr6EkeO
- 御前はよく懐いた猫が飼い主の足元に擦り寄り甘える様に、従兄のものに自身を擦りつけた。
「ん、あ…ッ」
互いのものが中で擦れ合う刺戟に従兄は甘い声をあげた。
御前は従兄の喘ぎとも吐息ともつかない声に満面の笑みを浮かべる。
二つの熱い塊がもたらす痛みに息を詰まらせている侍を労ることなく、御前は腰を動かした。
従兄は侍の締め付けのきつさと、御前の猛りとの触れ合いに頬を上気させ深く感じ入った。
御前と従兄は、目と目で会話を交わしながら腰を進め、
いまにも張り裂けそうな侍の中で鴦(おしどり)の様に寄り添った。
御前のそれにぴたりと自身を重ね、御前の脈打つ熱さに従兄は酔う。
異母弟を売り、情を捨てた果てに待っていた、御前との赤裸々な触れ合いは、
いつも心を張り詰めて生きてきた従兄を癒した。
欲しかったのは、金子でもなく、父母の情愛でもなければ、
小憎たらしい異母弟の狂った姿でも、笑顔でもない。
まがまがしい道を共に歩んでくれる人が欲しかった。仄暗い悦びをわかちあえる人が欲しかった。
それは同じ孔の情人(むじな)。
従兄は侍の孔の中で、御前と互いを炙り合いながら、潤んだ瞳で御前を見つめた。
御前は従兄を冷たく突き放す日を思い描きながら、
いまは、従兄を見つめ共に侍を掘る悦びを噛み締めた。
(余と人形遊びをしてくれる男は、滅多におらぬでな)。
めでたしめでたし
リレー締めてしまいました。勝手にごめんなさい……orz
- 580 名前:風と木の名無しさん:2006/11/22(水) 00:33:52 ID:BvFSs3h00
- >>579
GJ
リレーは終わらせ所が難しいから、最後を書く人は勇気が必要だよね。
最初にED書いた人も分岐という形で残したわけだし。
皆さん有難うございました。
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