- 781 名前:ぬらりひょん:2007/02/02(金) 17:44:24 ID:/bx2B/rx0
- 主はお客に安く買える良い孔だとのっぺらぼうをすすめた。
最中、のっぺらぼうにかぶせるべく、
源氏の君を思わせる若く美しい男さんの面をつくり、
求めに応じて無償で貸し出した。
お客の中には好いた男さんを模した面を持参し、
のっぺらぼうにつけて行為に及ぶ者もあらわれた。
金がなくいつもの己の手で自身を慰めていた下級妖怪も
無理をせず買えるのっぺらぼうの安さに、野郎宿に出入りするようになった。
安く多く。“半端もん”ののっぺらぼうは
そういう売り方をされていた。
つるりとしたのっぺらぼうの股をひとなでし、
タマもサオも無いと不平を云う妖怪にあたるたび、
口のきけないのっぺらぼうは、紙に「俺はただの孔さァ。
あんたは俺を男さん扱いしてくれたんだな。ありがとよ」と、したためた。
ぬらりひょんの若様は、そんなのっぺらぼうを
自虐的だと思っていたが、自虐も何ものっぺらぼうは孔だった。
- 782 名前:ぬらりひょん:2007/02/02(金) 17:45:09 ID:/bx2B/rx0
- 銀狐(ぎんこ)の三倍以上の男と寝ても稼ぎはのっぺらぼうの方がうんと低い。
数をこなさいことには話にならないのだ。
でいだらの法師さまに菊座を破られている場合ではない。
今宵も予約待ちの男であとが閊えているのだ。
(きっちり慣らしておかねえと……)
大きく開いた股座(またぐら)の奥に玩具を咥え、
のっぺらぼうは流星の速さで出し入れした。恥は捨てて久しい。
風にのって、えぅっ。ぇうっ、と、空嘔吐(からおうと)を繰り返す
銀狐(ぎんこ)の嘔吐(えず)きと、「もっ、……いかせてくれ」と、
哀咽する声が聞こえる。
耳だけはたいそう良く聞こえるのっぺらぼうの脳裏に、
長い銀髪を乱しながら四つん這いで苦悶している銀狐が浮かんだ。
誰もが体を張っている。辛いのはのっぺらぼうだけではない。
廊下にでいたらの法師さまの足音が響くのを聞き、
のっぺらぼうは後孔から玩具を抜き薬油の壷とともに几帳の影に隠した。
続
- 783 名前:風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 18:14:41 ID:xhT4ubj30
- ががが…がんばれのっぺらぼう…!
- 784 名前:風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 18:22:39 ID:J/k4I4m+O
- おもしろい!のっぺらぼうがいじらしくてイイヨー
続き楽しみにしてます。
- 785 名前:風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 18:33:04 ID:DZFaUKye0
- 「でねえと体がもたねぇー」‥泣かせる‥。
京////極作品を思い出しました。
- 786 名前:風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 18:52:49 ID:4adSOcYBO
- 銀狐のイメージはヨーコ鞍馬だなww
- 787 名前:風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 19:19:56 ID:8xwC3elD0
- >>786
あぁそうだね。
ピッタリだ。
それにしてもなぜ「耳だけはたいそう良く聞こえる」んだろう。
- 788 名前:風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 19:41:21 ID:4adSOcYBO
- 耳しかないから発達したんじゃね?
目鼻口が無くて、聴覚と触覚しかないから耳がいいんだよ。たぶん。
- 789 名前:風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 21:24:07 ID:SkKLxBuQ0
- >>788
なるほど。
何か凄く納得しちゃったよ。
- 790 名前:吸血鬼21:2007/02/02(金) 22:53:35 ID:uUGesDo40
- 両足を割り開かれ、下股に絡んで来た冷たい指を、
信じられぬものを見るような目で見つめて
硬直していたクラウスは、自身を揉まれ、
上下に擦られて正気付いた。
「ちょ、な、‥‥‥っ」
バルドは体を起こそうとするクラウスの胸板を
片腕で押さえ、動きを封じた体に舌を這わせた。
唾液をのせた舌が刻まれた赤い痕をたどっていく。
「ん‥」
自分の精液か、あの二人の精液か、どちらのものかわからない
白濁した液が、飛び散り、乾き、こびりついた体を、
舐めとるようなバルドの濡れた舌に体が小さく震え、
脇腹をなぞられると変な声が出た。
「やめろ‥って、アっ‥な‥あ‥」
密着する体の間で、クラウスの萎えていた自身は
固く立ち上がり、先端からとろとろと
流れ出る先走りがバルドの手を濡らしていく。
滑りがよくなったそれをさらに強く扱かれて
腰がビクビクと震えだした。
「っア!や‥めっ、バルドっ‥‥バルドっ!」
のしかかったバルドを押し返そうとしていた手が
胸の先端を舐められて滑り落ちた。
「はぁっ‥あ、あ、バ‥」
硬くなった飾りを熱い舌が押しつぶし、
円をかくようになぞって、擦る。
「ひあっ!!あっ‥」
胸にとけ込む疼きが下半身に波となって走った。
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