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S M L XL

結婚生活:結婚前 2

目が覚めたら、そこは――。
「な、なんで!?」
――エスタだった……。
不自然な体勢で寝せられていたスコールの全身は痛み、何だか良く判らないが拘束もされているらしい。
理由も判らない突飛な状況に、声を上げるのすら戸惑い――思い切り周囲を見回してみたら、どうやらそこは大統領官邸。しかもラグナの私室だということに気付いた。
――いや、待て。
寝入る前の状況を、思い出してみる。
確か記憶の最後は……。
と考えてみて、眠りに入る記憶すらないのに気付いたスコール。
「まさか……」
しかしその前、ラグナがガーデンにやってきて、何だか「女になれ」とか何とか言っていたのは覚えている。
そう、覚えていた。
「まさか……」
信じたくはない。信じたくはないが……。
スコールは恐る恐る己の体を眺め――愕然。
「……嘘……だろう?」
つん、と上を向いた小高い胸。つい先日までは、自分にはありえなかったものが、自分の体に存在していたのだ。
「なんで!?」
自分は断ったはずだ。だが現在の状況は、ラグナがスコールの言葉を無視して尚、エスタのマッドが作ったという性転換薬を飲ましたことを物語っていた。
「……あの野郎……」
スコールの瞳が怒りに燃える。ここにラグナがいようものなら、愛用ガンブレードで脳天をぶち割った上に心臓に二・三発打ち込んでいるところだ。
更に、現在精神的には既に瀕死に等しいので、エンドオブハートもお見舞い出来るかもしれない。
スコールは何とか拘束を振り払って、この場から逃げる為の方法を考え始める。
長居は無用だ。
どうあってもさっさとガーデンに帰り、自分の体を元に戻した上で、エスタ大統領暗殺計画を打ち立てたい。
しかし――拘束はエスタの科学者が無駄に熱意を注いで作り上げた電子錠で、普通の方法では外せない手錠で成されていた。
電子錠の解除は、数組のパスワードからなり、それを探り出さない限りは絶対に開かないのだ。要するに、手錠は外れないということ。
「どうする?」
一気に実戦モードに入ったスコールは、フル回転で頭脳を働かせる。
この辺、辺に危機的状況を何度も乗り越えてきたスコールである。
何か使えるものはないか、と辺りを見回し、ベッド脇の棚の上、に小さなガラス瓶が乗っているのを発見した。
これでは電子錠は外せない。だが、電子錠は精密機械なので、中の液体をかけることによって狂わせることが出来るかもしれない。
やってみないよりはやって失敗する方がマシ。
あらゆる状況から学んだスコールは、恐れることなくそのガラス瓶を転がし割り、中身を電子錠に――。
「何だ?」
かけようとして、割ったガラスの中身が、空気に触れて液体に変わっていくのを愕然と眺める。
「しまった……これは……」
酸素に触れると化学反応を起こし気体に変わる液体。その多くは、敵を油断させる為に使われる、麻痺をもたらすもの。もしくは、毒。
スコールは慌てて呼吸を止めるが、狭い室内でそうそう長く耐えられるものでもない。
そう、室内が狭ければ狭い程、気体は充満し長く空間に残る。
そういう意味では、今は最悪の状況だった。
ラグナの寝室。大統領の割りには質素な寝室は、今スコールが横たわっているベッドを除けばクローゼットと小さなテーブルセットで一杯になってしまう広さ。
「う……」
とうとう堪えきれなくなり、微かに吸った酸素の中、混じった気体がスコールの体の中に。
ゆっくりと弛緩していく体を自覚しながら、スコールは苦々しい気持ちを抑えることが出来なかった。



次に目覚めると、何故か目の前にラグナの顔が一杯に広がっていた。
「……どういうことだ、このクソ大統領」
低く呟いたスコールに、ラグナは苦笑する。
「酷いな、その言い方」
「酷いのはそっちだろう? 勝手に人の体を変えて、勝手にエスタで拉致監禁? 事が事だから、連邦法に照らし合わせて処罰も求められる……」
「冗談。妻を迎え入れるのに、なんで連邦法?」
「妻じゃない!」
「なるんだよ、今から。身も心も、俺のものだ……」
ニヤリと笑ったラグナは、スコールの、豊満と言えば豊満な胸に触れた。
「っ!?」
過敏に反応するスコールに、目を細めたラグナは、噛み付くようにその先端に吸い付くと。
「最初の子供は男の子が良いよな」
銜えたままで囁いた。



最初の内は抵抗していられた。
全体を愛撫されようが、キスに喘がされようが。
だが、秘所を割られたら、もう駄目だった。

電子錠の手錠がガチャガチャと激しい音を立てて鳴る。
両手合わせてベッドヘッドに手を付き、激しい突き上げに体を支え、スコールは涙に滲む視界でラグナの顔を見ていた。
足を抱えて激しく肌を打ち付ける男の顔は、今まで見ていたのと違い、獣のような飢えた様相を呈して、スコールを渇望している。
「鳴けよ、スコール……」
懇願が何度も口を吐き、しかしスコールは頑固にその願いを無視した。
ともすれば上がってしまう声を乱す呼吸の下に押さえ、必死に身を駆け上がる快感をやり過ごそうとする。ドロドロに溶けた下半身は、ぐちゃぐちゃと淫らな音を立てて、ラグナとの結合を喜んでいるというのに。
さすがにその年齢、というところか。ラグナの行為はスコールが知るそれとは比べ物にならない程に濃厚でいやらしい。
若い暴走しやすい体が、先程嗅いだ薬でか更に激しく快楽を取り込もうとする。
と突然、ラグナの突き上げの方向が変わった。
「……っ……ぁ……」
愕然とするスコール。
ただがむしゃらに突き入れられていたそれが、前壁をなぞる緩やかなものに変わった瞬間、全身を突上げるような激しい衝撃がスコールを襲ったのだ。
「んぁ……ぁ……あ…」
堪えていた声が、上がってしまう。
どころか、その衝撃を感じる度、内を行き来するラグナの熱を強く締め上げていた。
「や、あ……ぁ……」
ガーデンは、男の対比が多い軍のようなものである。その為、ガーデン内でちらほらと、男同士のあれこれを聞くことがあるし、現にスコールも一度経験したことがある。
だが、その何とも違う激しい愉悦。
女の体とは、かくも感じやすいものなのだ。ということを、スコールはこの時に教えられた。
ラグナの熱が触れている全ての場所が感じる。
「い……ぁ……」
既に視界が涙でままらなくなった中、スコールは電子錠で拘束された手を、ラグナに伸ばした。
ぐ、と深く突かれた後、そのまま留まったラグナの手が、電子錠をはずす音が聞こえる。
「抱きついて良いぞ?」
耳元でそう囁かれ、ぞわりと身を駆け上がった得体の知れない怖気を感じるままに受け入れ、スコールは自由になった両手を、言われるがままにラグナの首に伸ばし抱きついた。
そのまま抱き起こされたスコールは、自重によって沈む自身の体により、再度結合の方向が変わったのに悶え、鳴く。
「んや……ぁあ、も……や……ぁ……」
ガクガクと揺さぶられ、同時に濡れた手で方々を愛撫され、絶頂感が高まり――。
「や、やぁっ……や…だ……もっ!」
同時にラグナの動きも強く深いものに変わり、同時に。

ぐったりと弛緩したスコールの体と共に、ラグナはベッドに沈んだ。
気を失ってはいないが、殆ど忘我の状態になっているスコールを、愛しげに撫でる。
下半身はまだ繋がったままで、抜けば過剰に吐き出した液が流石に零れてくるだろう。
だが、ラグナは一滴たりとも無駄にするつもりはなかった。
スコールを抱き、孕ませ、逃がさないように両手で囲うのが、ラグナの望み。そしてこれは、その第一歩。
「早く出来ると良いな」
逃げられなくなる錘を付け、ただ、ラグナの側に居るように――――。


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