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物件探し
「ゴロゴロしてるなら物件を探してきたら?」と妻に言われ、
「不動産投資に興味があるのはお前だろ」と言い返すのをこらえ、
「何か物件はありますか?」と近所の不動産屋さんを訪ねた。
安い物件をと頼むと、問題のある物件を色々出してきた。
「ここもやばいかな」と思って聞いていると、
必ず最初にリスクを説明している。
再建築不可は「再建築不可」とはっきり言う。
「要らない」と言えば、しつこくは勧めない。
ここは信用できると判断して、度々訪ねるようになった。
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| 外観。郊外の静かな環境です。 |
それでも、すぐに物件が見つかるわけではない。
人並み以下の預金しか無いが、預金していても殖えるわけではない。
相場もやってみた。
波には乗れる。
しかし一瞬儲かっても、もう少しと思っていると値が下がる。
大損しないうちに損切りしてるがトータルはマイナス。
預金のほうがマシだった。
相場には向いてない。
消去法での不動産投資。
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| 間取り。玄関前に軽を駐車できます。 |
こちらは資金に余裕があるわけではない。
普通の価格で流通しているモノには手が出ない。
建物が古いケド、
駐車場が無いケド(ここら辺は車がないと生活できない)、
家の前の道が狭いケド、
といった具合に「ケド」が2〜3ヶ付く様な物件を探している。
しかし最終的に売却ができない様な物件も困る。
こちらの条件に合う物件はなかなか見つからなかった。
珍しく不動産屋さんの方から連絡があり、すぐ内覧する。
建物が古い。
恐らく白蟻被害がありそうだ。
家の前の道が狭い。
普通車だと通れない。
駅から遠い。
日本の人口は減っていて、土地は余っていくのだ。
一方、ここは地方都市で、周辺からの人口の流入はしばらく続く。
自分の判断では、この物件はそのボーダーラインにある。
入居はあるか?
売却はできるか?
ちょっと迷った。
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| キッチン。磨きました。 |
考え方は人それぞれ。
マンション投資しかやらない人もいる。
田舎の方が利回りがいいと考える人もいる。
不動産投資はオーナーの数だけ流儀があるという。
前オーナーは老人ホームに入居したばかりでお元気だそうだ。
ホームの入居資金が必要で、不動産屋さんに物件を売却したらしい。
現在は不動産屋さんが所有の物件で、売り急いでる様子だ。
周辺の環境は悪くないし、庭が広いのが気に入り、買付を入れた。
すぐに契約が成立した。
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