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匿名

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第199話
第200話

2764号室へ


第101話

「僕のかわいい弟子たちに手を出したら許さないよ。」
 ダイちゃんは超巨大福田を見上げながら言う。超巨大福田は、
「フーン、坊ちゃん。おじさんが遊んであげるようか。」
「そんな事言っていると、おじさんきっと後悔するよ。」
 それを見ていた部長たちは仕方なく
「いよっ、宇宙一〜。」
「ダイちゃんサイコ〜。」
「師匠、ガンバレー。」
「なんかやる気のない応援だな〜、やっぱり止めようかな〜。」
 ダイちゃんが言うと飯田は、
「何言っているんだ。ダイちゃんに勝てるやつなんてこの宇宙をどこを
 探してもいないよ〜。なっ。」
 すると石本が、
「そうだよ〜。ダイちゃんは僕たちのすばらしい師匠なんだよ。こんなやつなんか
 すぐにやっつけちゃうよ。」
 部長も、
「彼をなめると大変な事になる。今のうちに降参しておいたほうがいいと思うぞ。」
「まったく、こんなガキに媚(こび)売りやがって、情けないやつらだ。」
 福田の言葉に部長たちが怒りMAXになりかけたが、ダイちゃんを敵に回したところで
超巨大福田以上に勝てないどころか命すら危ない。もちろん、彼が松永を探す唯一の
手がかりでもあるのだから……。
「よしわかった!弟子たちよ、僕と合体するんだ。」
 それを聞いた部長たちは青ざめた。が、こうなった以上断るわけには行かない。
一方、福田は完全になめきって寝転んでいる。そのときである、

-ズガガガガァァァン-

 その地響きは福田にすら凄い震動を感じさせるものだった。
「な、なんだ。」
 福田は驚いて飛び起きた。すると今までいたはずの少年と部長たちが消えていた。
その代わり目の前に突然巨大な2本の柱が現れた。
「ダイちゃんドロップ砲、発射準備完了!!」
 遥か上空からものすごい声がした。福田が上を向くと巨人が自分を見おろしている。
しかも自分にチンコをむけている。良く見るとその巨人は先ほどの少年だった。
「くそ〜っ、あいつらが師匠と呼ぶはずだ。あいつ、俺をどうするつもりだ、まさか
 俺に小便を……。」
 うろたえる福田にダイちゃんの声が響く。
「ダイちゃんドロップ砲、発射5秒前、4、3、2、……。」 

第102話

ダイちゃんのカウントダウンぎりぎりで、福田が叫びだした。
「まっ・・待ってくれ! 謝るから許してくれ。 頼む!」
ダイちゃんも、小便がそれほど溜まってなかったせいもあって
発射するのを止めた。
ダイちゃんは福田の前にしゃがんで言った。
「もしかしておじさん、子供の僕を怖がってるの? なさけないなー」
福田はダイちゃんの巨大さに圧倒されて、腰を抜かしている。
福田は怖くて、
「た・・助けて・・・助けて下さい・・・」
をくり返している。
するとダイちゃんが、
「おじさん、助けてほしい? 僕の弟子になるならいいよ。」
福田が土下座しながら言った。
「はい、なんでもします! だから助けて下さい!」

その頃ダイちゃんのチンコの中では・・・
「まだかな・・・」
石本が窮屈そうに言った。
部長も、
「そろそろ発射してもいいころだが・・・?」
すると、一番先の方にいる飯田が、
「俺が外の様子を見てみようか?」
「ああ、たのむ。 早くしてくれないと窮屈で耐えられん。」
飯田はチンコの先から外を見ようと、方向転換しだした。
窮屈な中、むりやり体を動かす。
そのとき!

ピクンッ!!

「・・・あっ・・・」
ダイちゃんが反応した。
子供ながらにダイちゃんのチンコが勃起していく。
「何か気持ちいい。 そういえばあいつらチンチンに入ったままだっけ。」
部長達はどんどん締め付けられる。
「うう・・・苦しい・・」
「早く出たいよー(泣)」
ダイちゃんはチンコを押さえて座り込んだ。
様子のおかしいダイちゃんを見て、福田がおそるおそる聞いた。
「あの・・どうかしたんですか?」
ダイちゃんは恥ずかしそうに、
「なんでもないっ! こっち見るなっ!」 

第103話

「一体、どうなっているんだ」
 飯田が言う。石本も、
「動けないよ〜。」
 部長は、
「とにかく落ち……うわあっ!」
 3人は回りから締め付けられ、自由が奪われていく。一方ダイちゃんは、
チンコが勃起していく中、子供から大人への一歩へ踏みだしつつあった。
今まで味わった事のない快感が彼に……。
(何か出てきそうだ。出しちゃおうかな〜、がまんしちゃおうかな……)

「く……く……。」
「う……。」
 部長たちは潰されまいと両腕を広げ、体をよじり、回りの壁を必死で
押し広げようとしていた。が、まったくその効果はないといって言い。
(苦しいよ〜)
(う、動けない)
(何か変な匂いしてきた……。変な匂い!?)
 部長たちは何か得体の知れない物が自分たちに向かってくるのを感じた。が、
そこから逃げようと部長たちが必死になればなるほどダイちゃんのチンコに
刺激を与え、自分たちがますます窮地に追い込まれていく。一方ダイちゃんを
見上げる福田は、
「あ〜、師匠、どうされました?」
「や、やめろ、動くな、気持ちいい、がまんできないっ。」
 チンコの中の部長たちは暑い壁に回りから締め付けられ、ほとんど体を動かせない。
(何か来る)
(どうしよう)
(逃げられない)

-ドババババァァァァーッッ-

 初めての経験だった。ダイちゃんのチンコの先から大量の白い物体が放出された。
部長たちももちろん一緒に。 

第104話

ダイちゃんは、チンコを手で押さえていたので
部長達は白い液体といっしょに、ダイちゃんの手の中に飛ばされていた。
部長は顔を拭いながら言った。
「まさかとは思ったが、こっちの液体で飛ばされるとはな・・・」
石本は、
「何でだよ。僕はやられる側じゃなくてやる側なのに。今松永君がいたらぜったいやってやるのにー。」
ダイちゃんは手についたネバネバを不思議そうに見ながら言った。
「あ〜、何か知らないけど気持ちよかったー。 そうだ!これを新必殺技にしちゃおっと。」
3人は、その言葉を聞いて、またやられることを確信した。


その頃、他の部員達は再び超巨大宇宙船に戻っていた。
ウェイトが言った。
「こうなったら先に古代文明の方を調べてみるか。 許可はでているそうだ。」
部員達はワクワクしている。
「そうですよ。古代文明ならなんとかなりますよ。」
ウェイトは宇宙船の中心部にある、大きなエレベーターの前にみんなを連れてきた。
「あそこには私達も行ったことがない。 つまり、何が起こるかわからない。 それだけ覚悟してくれ。」
部員達は少し緊張したが、好奇心の方が強かった。
エレベーターに乗り込むと、ウェイトがカードを差し込み機械を操作した。
エレベーターの階数表示は地下30階まで。
だが、地下30階で止まることなく更に下へ下りて行く。
「いったいどこまでおりるんだ?」 

数分後、エレベーターが最下層に到着して扉が開いた。
そこは、いかにも古代文明な感じで
古くも新しくも見えるような不思議な場所だった。
壁には壁画が一面に描かれている。
その中に、一番目立つ大きな壁画があった。
中央に巨大な人物が描かれ、その足元に小さな人が大量に描かれていた。
川田が言った。
「ウェイトさん、これはいったい・・・」
ウェイトは、
「私もよくわからないが、古代人は人工的に神を作ろうとしていたらしい。」
「神? 神様?」
「古代人の言う神とは、絶対的な力を持つもののことらしい。」
「ってことは、ここのどこかに神が眠ってるってことですか?」
「いや、それはないだろう。 あるとすれば・・・」
「あるとすれば?」
「神の力を手にすることができる何か。 私のカンだがね。」 

第105話

「居住区もそうだったけど、それにしてもここはとても宇宙船の中という
 感じがしないな。」
 北島が言った。そのとき太田が、
「なんかいろんなものが一杯あるな〜。」
 周りには石像なのか機械なのかよくわからないような物が置いてある。
ウェイトは、
「ちょっと待っていてくれ。」
 ウェイトは部員たちを待たせると一人先に行った。しばらくすると、
「ようこそ」
「「うわぁぁぁっ!」」
 突然自分たちの後ろから呼びかけられたので部員たちはびっくりした。
2メートルを超える大男が部員たちを見下ろしていた。彼は太っていて部員たちの
誰よりも大きく、威圧するように見下ろしていた。そのとき、ウェイトが戻ってきた。
ウェイトは、
「ベア教授、ここにいたんですか。」
 ペア教授と呼ばれた大男、これからはベア教授と呼ぶ事にする。つまりベア教授は、
「そろそろ来る頃だと思っていた。君たちが例の部員たちか。」


「まあここに座りなさい。」
 ベア教授は部員たちが全員座れる大きなテーブルのある部屋に案内した。
ベア教授は、テーブルの端のボタンを押すとまるでテーブルの中からしみだすように
飲み物の入ったコップが現れた。ベア教授は、
「まあこれでも飲みなさい。美味しいから。」
 ウェイトは、
「教授は超古代文明研究の第一人者でこの超巨大宇宙船の建造プロジェクトにも
 関わった一人だ。何か質問があれば聞いてみるといい。」


 その頃、超巨大福田をなんとか宇宙船に乗せ、ダイちゃんと部長たちは地球を
後にしていた。石本が、
「なんか窮屈になったナー。」
 ダイちゃんは船内の別室でモニターで見ていた。
「弟子は師匠に文句言わない。これからとうちゃんの行きそうな星を片っ端から
 回っていくからな。」 

第106話

部長がダイちゃんに言った。
「それで、今度はどんな星に行くつもりなんだい?」
ダイちゃんは、
「さあ、そんなの適当だよ。 この宇宙船は一度行った星はインプットされてるんだ。
 その中から適当に選んで行くだけ。」
石本は心配そうに、
「僕達、無事にみんなのとこに帰れるかな?」
すると飯田が、
「なんとかなるって、・・・・たぶん。」
超巨大福田は、狭くて動けないせいでイライラしている。
3人は、猛獣の檻に入れられたような気分だった。


そしてベア教授の話を聞いている部員達は・・・
川田が質問した。
「さっき、ウェイトさんに少し聞いたんですが、ここには神の力があると?」
するとベア教授はボタンを押し、テーブルのまん中に地図を表示させた。
その地図は、超古代文明の遺跡の全体地図だった。
ベア教授は、その地図の中心部を指差して説明をはじめた。
「神の力はこの位置にある。 だが、この部屋に行くことはできない。
 この部屋は完全な密室なのだ。扉も窓も、入り口はまったくない。」
太田が言った。
「穴をあければ入れるんじゃないですか?」
ベア教授は首をふった。
「この部屋の壁を壊すには、かなり強力な爆薬がいる。 だが、そんなものを
 使えば遺跡自体が崩れてしまい、私達も生き埋めになってしまう。」
北島が言った。
「じゃあ、やっぱり超古代文明の力を使うのはむりなんですか?」
するとベア教授が、
「いや、全員が入れないというわけではない。 古代文字を解読してわかったんだが、
 悪の心を持たないものだけが入れるそうだ。」
「悪の心を持たないもの?」
「そう、つまり少しでも悪いことを考えてしまうものは入れないということだ。
 どういう仕掛けかわからないが、神の力を悪用されないための古代人の知恵だろう。」
部員達は下を向いて言った。
「俺達は入れそうにないな・・・」
ベア教授は続けて言った。
「純粋な心をもつものを見つけられれば、神の力を手に入れてダイちゃんに勝てるはずだ。」
ウェイトが言った。
「まぁ、簡単に見つかるとは思わないが、君たちの知り合いでいないか?」
部員達は、
「そう言われてもなー・・・」
「普通、少しぐらいは悪いこと考えるよなー・・・」
「知り合いで、純粋な心・・・」
「あっ!」
部員達が一斉に何かを思いついた。
「そうだ、大ちゃんだ。」
ウェイトが顔をゆがめて聞き直した。
「ダイちゃん?」
すると川田が言った。
「あのダイちゃんじゃないんです。 俺達の学校の近くに相撲道場があったんです。
 そこに通っていた子なんですよ。」
ウェイトが言った。
「その子が純粋な心をもってるのかね?」
「はい、土俵にいたアリを踏みつぶさないためにわざと負けるような子ですから。」
ベア教授は、
「うーむ、試す価値はあるかむしれんな。」
ウェイトが言った。
「地球から避難してきたなら、居住区のどこかにいるはずだ。 探すのは大変だが。」 

第107話

 その頃……。
「かしこまりました。巨人様が連れてこられた客人です。ていねいに
 おもてなしします。」
 こびとの惑星に来ていたメンダールワーイのボスと宝田教授は松永を
その星の住民に預けることにした。宝田教授は、
「ボス、こちらには人質がいるんです。それにこの星には宇宙パトロールにも
 おいそれとは手を出せませんよ。ボス、どうしました?」
「いや、ちょっと寒気が……。」
「この季節に風邪ですか……?」
「いや、そうじゃなくてだな、やはり息子のダイちゃんがこの星を
 かぎつけたら……。」
「ものすごい能力持っているとはいえまだ子供ですよ。いくらなんでも
 ここまではたどり着けないでしょう。」
「ハヤシーダ星に超古代文明の遺跡があるのは知っているだろう。確かベア教授と
 共同で研究していた。巨大化薬も君が遺跡の研究の結果の提供で完成に
 こぎつけられた。」
「ベア教授ですか。彼とはとっくに縁を切りましたよ。妙にバカ正直なやつでしてね。
 超巨大宇宙船の建造プロジェクトに参加して、今もあの船の中で研究を
 続けているようですよ。」
「いや、息子はあの遺跡と相性がいいようでな、あの中の宇宙船を復活させてしまった。
『ダイちゃん1号』と名づけていつでも動かせる状態になっている。」
「それはまずいかもしれませんね。でも宇宙は広いですから、片っ端から
 行けそうな星を探していたらここにたどり着くには何万年かかるかわかりませんよ。」
 二人の話しは、松永にも聞こえてきた。
(なにか大変な事を話している様だ。でも何とかここから脱出する方法を考えないと。
それまでに何か情報を得てみんなに知らせる方がいいのか……)
 松永がそう思っていると住人の一人が話しかけてきた。
「ようこそ、私たちの星へ。所で巨人様にはどうしてお知り合いになったんです?」 

第108話

松永は、どう答えようか迷った。
あいつらが悪いやつらだって教えてあげようか、それとも話を合わせようか。
すると住人が、
「もしかしてあなた、巨人様を悪い人だと思ってるんじゃないだろうね?
 もしそうなら、病院でカウンセリング受けてもらわないと。」
松永は、とりあえず話を合わせるしかなくなった。
「い、いや、巨人様はいい人だよ。 あの巨人様とは昔から知り合いなんだ。」
「それならよかった。巨人様の用事がすむまでこの部屋を使って下さい。」
住人は松永を部屋に残して出ていった。
松永はみんなのことを考えていた。
(みんな、助けに来てくれるかな? いや、きっと来てくれる。 みんなを信じよう。
 でも石本達が来ても、俺のこと見えないだろうな。)


その頃ダイちゃん達は、1つめの星に近づいていた。
ダイちゃんが言った。
「そろそろ到着するぞ。 降りる準備しろよ。」
部長がダイちゃんに、
「この星はどんな星なんです?」
「そんなの降りて見ればわかるだろ!」
3人は変な星に降ろされないか心配だったが、
超巨大福田はどこでもいいから降りたいって気持ちだった。
そしてダイちゃん1号はその星に着陸した。 

第109話

 実はダイちゃんたちの着陸の様子の一部始終を見ていたものたちがいた。と、
言ってもそんなに近くではないのだが……。
「ところでボス『ダイちゃん1号』というのはどんな感じの宇宙船なんです?」
「巨人サイズに合わせて作られていて、魚のような形をしている。ちょうど、
 あんな感じで……。」
 ボスはそう言って、遠くから飛んでくる物体を指差した。
「ちょっと変わった形ですね。でも、生物をモチーフにするのは……。」
「あれが『ダイちゃん1号』だ。こっちへ来るぞ。」
「ボス、こんなときに悪い冗談はよしてください。」

-ぎゅぉぉぉん-

 ダイちゃん1号はボスたちの頭上を通りすぎ、その星の衛星に向かい、
そこに着陸した。ダイちゃんは、
「おい、ついたぞ。」
「やっと着いた。」
 石本が言う。部長は、
「これからどうする?」
「やっと降りられる。」
 飯田が言う。が、一番つらかったのは狭い所に無理矢理押しこまれた超巨大福田だった。
が、ダイちゃんは、
「ちょっと待った。やっぱりやめた。」
「そんな〜。」
 石本が言うとダイちゃんは、
「だってこの星、何にもないんだもん。」
 ダイちゃん1号は、すぐ隣が目的の星ということに気づかずその衛星から飛び立ち、
ワープしてしまった。 

第110話

「ボス・・・行っちゃいましたよ」
「そ・・・そうだな。」
二人はしばらく硬直状態だった。


その頃、他の部員達は純粋な心を持つ大ちゃんを探すため、居住区に戻っていた。
太田が言った。
「探してくるとは言ったけど、見つけられるかな? こんなに広いし、
 ここに大ちゃんが救助されてるともかぎらないんだろ。」
川田が言った。
「まあな、写真もないから人に聞くこともできない。 俺達が自力で探し出すしかないな。」
部員達はゾロゾロと居住区を捜しまわった。
半日さがし続けても、手がかりすらない。
北島が言った。
「これだけ探してもいないんだ。 大ちゃんはここには来てないのかもな。」
「まだまだ探してない場所はあるだろ。 あきらめるなよ。」
「ああ、わかったよ。 でもちょっと休憩しようぜ。」
部員達は、避難者に無料で飲み物を配っている施設に入って休憩することにした。 


そして部長達はダイちゃんの気紛れのせいで、再び宇宙を移動中だった。
石本がもぞもぞしながら部長に、
「部長、僕おしっこが・・・」
実は部長も飯田も小便を我慢していた。
「この宇宙船にはトイレはないのか?」
「俺も我慢の限界だ。」
部長はダイちゃんに言った。
「ダイちゃん、トイレはどこにあるの?」
するとダイちゃんは、
「トイレのドアは、そのおじさんの背中の後ろあたりだよ。」
つまり超巨大福田の後ろにトイレがあるのだ。
ギリギリ押し込まれた福田が動けるわけなかった。
すると福田が、
「何だ、お前らも小便したいのか? 俺も我慢してたんだ。」
3人は嫌なことを想像した。
もしこんな狭い場所で漏らされたら・・・
3人はあわててダイちゃんにお願いした。
「ダイちゃん、どこでもいいから小便できる星に着陸してっ!」
ダイちゃんが言った。
「何言ってんの? もう次の星に着いたよ。」
そして、宇宙船のハッチが開いた。
「ふー。やっと出られるぜー。」
超巨大福田が外に飛び出していった。
「俺達も行こう。」
3人も外に出た。
その星は、いかにも未来的な感じの文明の発達した星だった。
陸にはぎっしりと超高層ビルが建ち並んでいる。
部長が言った。
「こんな文明の発達した場所に裸で、しかも巨人っていうのは恥ずかしいよな・・・」
「おしっこしちゃっていいのかな・・・」
超巨大福田は、そんなことおかまいなしに
高層ビルに大量の小便をひっかけている。 


第111話

「一休みしたし、もうひとがんばりするか……。」
「みんなでもう一度探したら時間を決めてどこかに集まりませんか。」
 部員たちが話していると川田が、
「ちょっとあれを見ろ。」
 ここは宇宙船の居住区といっても普通の都市と変わらない。それだけこの船は
巨大なのだ。初めてやってきたときも宇宙船の中とは誰も思わなかったのだから。
部員たちのいる通りの反対側のビルのモニターにニュースが流れていた。
『……ジョーカーン星に現れた巨人について政府は緊急大作本部を設置……
 今新しい映像が入りました。中央都市の無人カメラが偶然撮影した物です。
 今出ますでしょうか。』
 回りを歩いている人たちも足を止め、ニュース画面を見つめている。ビルの
モニターに映しだされたのはまるで大津波か巨大な滝のような大量の水で次々と
倒壊する超高層ビルの映像だった。カメラはその大量の水の元を映しだした。
それは巨人、すなわち福田の小便だった。それを見た太田は、
「なんだまた小便カー。あ、あいつは……」
 突然画面がニューススタジオに切り替わり、
『大変お見苦しいものをお見せし、失礼致しました。今回の巨人事件に関し、
 軍事評論家の……。』
 部員たちは、
「確かあれは部長たちが戦っていた巨人だ。」
「早く大ちゃんを見つけないと被害は拡大する一方だ。」
 だがその直後、部員たちは奇跡的にある人物と再会をする事になる。
「君たち、もしかして川田か、太田、北島もいる。ああ……。」
 すると川田は、
「あっ、植田先生……。」
 そう、そこにいたのは相撲部顧問の植田先生だった。 

第112話

植田先生が言った。
「吉沢(部長)と石本と・・・松永がいないようだな。」
すると川田が、
「はい、松永がこの事件を起こした組織に捕まってしまったんです。それで、
 部長達が助けに行ったんですが・・・まだ。」
「事件を起こした組織?」
「ええ、宝田教授もその組織の一員だったんです。」
植田先生は少ししかめた顔をして言った。
「なるほど・・・そういうことだったのか。 どうやら私は洗脳されていたんだな。
 宝田教授を相撲部のOBだと思い込まされていた。」
太田が川田に言った。
「先生なら知ってるんじゃないか? 大ちゃんのいる場所を。」
「先生、大ちゃんがどこにいるか知りませんか? 学校の近くの相撲道場に来ていた
 大輔くんを。」
先生は少し考えて言った。
「うーん、大輔くん・・・あぁっ、あのおとなしい感じの子か。 あの子なら私と
 いっしょに避難していたから、近くにいるんじゃないか?」
「ほんとですかっ! よかったー。」
「あの子がどうかしたのか?」
「俺達、その悪い組織を捕まえようとしている宇宙パトロールに協力してるんです。
 それで、大ちゃんの力が必要なんですよ。」
「よくわからないが、先生も協力しよう。」 

第113話

 部員たちが植田先生に案内されてやってきたのは、居住区内の超高層マンションが
建ち並ぶ地区であった。部員たちは、
「この近く……ですか……。」
「ここを片っ端から探すとなると大変だな。」
 植田先生は、
「それなら大丈夫だ。一応名前もわかっているし、近くの登録センターに行けば
 ちゃんと調べてくれる。IDカードつまり登録証ならここに来たときに作って
 もらっただろう。仮住まいだろうが何だろうがここで暮らすには必要だからな。」
 部員たちは、
「そんな物もらったっけ?」
「俺たちは宝田教授にここへ連れてこられたけど、そんな物は……。」
 そこへ、
「やぁ。」
 声をかけたのは多田だった。川田が、
「この人が、宇宙パトロールのメンバーなんです。」
「初めまして、多田と言います。」
「すみません、うちの部員たちが……。」
 植田先生が言う。多田は、
「なかなか頼もしい子供たちですよ。学校卒業したら宇宙パトロール訓練校に
 推薦したいくらいだ。」
「でもどうしてここに……。」
「いや、念の為君たちを見張っていたんだ。またメンダルワーイのメンバーが
 接触してくるかもしれないからな。それと……。」
 多田は部員たち全員のIDカードを持ってきていた。太田は、
「あれ?いつの間に?」
「君たちがいた洗脳ルームのあった建物から証拠品として押収されたんだ。
 本来はこちらで保管すべきなんだが、今回は特別に君たちに渡すために
 これについての必要な捜査は先に終えたから。それから電子マネーとしての
 機能もあるが、無駄遣いはするなよ。」
 川田は、
「所で部長たちや松永の居所とかはわかったんですか?」
「いや、やつらは撤退要求を出した後からは何も連絡は来なくなったし、あれから
 これと言った手がかりもなくてね。手詰まり状態なんだ。」


 一方、ダイちゃんと部長たちは、未来風の都市があるジョーカーン星にまだいた。
部長は、
「ダイちゃん、いや師匠、ええっとこれからどうするつもり……。」
「そうだ、とうちゃんを探しに来たんだった。それなら一応考えてあるよ。」 

第114話

部長が言った。
「それで、どうやってお父さんを探すの?」
ダイちゃんは、
「そんなの簡単だよ。 とうちゃんが来てそうな星を1つずつ潰していけばいいんだよ。」
「そんなことしたら、お父さんに会えなくなるよ。」
「べつにいいよ。 卑怯者のとうちゃんのことだから、潰される前に出てきて僕に
 謝ってくると思うよ。 そしたら即食ってやるんだ。」
「えっ・・・お父さんを食べちゃうの?」
「そうだよ。 いつも言ってるんだ、僕を怒らせたら食っちゃうぞって。」
3人は、敵のボスなのにちょっとかわいそうに思えてきた。
小便を終えた超巨大福田が、みんなのところに戻ってきた。
するとダイちゃんが部長達みんなに命令した。
「とにかくこの辺の街全部潰してきて。 この星、科学が発達してるから
 攻撃されたらけっこう痛いから気をつけた方がいいよ。」
部長と飯田は悩んでいた。
(このままダイちゃんの言う通りにやってたら、俺達まで悪者にされてしまうかも・・・)
(こんなことして、俺達まで宇宙パトロールに捕まるってことないよなー・・・)
だが、石本と福田は逆に目を輝かせていた。
「それって、逃げ回ってる人とかも踏みつぶしていいってことだよねー?
 今度こそ誰もじゃましないでよ。」
「こういうことは得意なんだ。 俺様にまかせろ。」
部長は、
「石本・・・、お前がだんだん怖くなってきたぞ。」


川田達のところに、再びニュースが放送された。
『先ほどのジョーカーン星での巨人事件の続報です。 新しい映像が届きましたので御覧下さい。』
その映像には、3人の巨人と更に巨大な巨人が街を破壊してる映像だった。
太田が言った。
「あの巨人って、部長達に似てない?」 

第115話

 その頃、ボスと宝田教授は、松永を置いてこびと型宇宙人の住む保護惑星に
とどまっていた。
「ボス、巨人型兵器の確保もそろそろ潮時ですかね。」
「じゃ、どうするんだ。」
「こびとをペットとして裏で流通させるんですよ。ここの星の連中でも、
 適当なやつをさらってきて薬で縮めてもいい。」
「なるほど。しかしこの星からは当分出られそうに無いぞ。」
「例の超巨大宇宙船ですよ。どんどん避難民とかを受け入れているからあそこの
 住民登録はセキュリティチェックが甘い。変装して偽名で登録すれば
 わかりませんよ。ボスの息子さんも何処かでの星で暴れたりすれば
 きっと避難民が押し寄せるでしょう。」
「この星においている人質はどうする。」
「それならやつに見張らせて置けばいいですよ。」
「やつ……そうか、あいつか……。」


(やっぱりあいつらの事悪者だと言ったら、変なやつだと思われるかな……、いや、言っておこう……)
 ボスと宝田教授にこびとたちのいる惑星に連れてこられた松永はそう思った。松永は、
「あ、あの、僕を連れてきた……。」
「確か君、松永くんとかいったね。君を連れてきた巨人様なら、先ほどご出発なされましたよ。」
「え……。」
「別の巨人様がすぐ来られるので、失礼のないようにと……。」

-ずしーん、ずしーん-

 そのとき、地響きのような足音がして、地震のような揺れが起こる。
「もう来られたようですね。」
 遥か上から大きな声がする。
「俺の名はラフだ。松永と言う男が来ているはずだ。ここに連れて来い。」 

第116話

このラフという男は、組織の中で有名な怠け者だった。
性欲と食欲だけで動いているようなやつなのだ。
つまり、重要な仕事には使えないのでいつもこういう簡単な仕事を任されるのだ。
「さあ松永くん、巨人様が呼んでおられる。 行こう。」
松永は仕方なく外に連れて行かれた。
外に出ると、裸の巨大男がどっかりと座っていた。
横に巨大な服が脱ぎ捨てられている。
松永が出てくるのを待ってる間に脱いだらしい。
松永は思った。
(おいおい、このパターンは・・・・・もう勘弁してくれ。)
松永が出てきたのを見たラフが言った。
「ん〜。お前が松永か。 よし、もっと近くに来い。」
ラフは股を広げて座っている。
松永はラフの足の間に立っている。
つまり、近くに行くと言うことは股間に近づくと言うことだった。
松永はしぶしぶ股間の方に歩き出した。
「もっと近くに来い、もっと。」
松永は言われる通り歩き進み、ラフの金玉の下に着いた。
するとラフが後ろに体を倒し、松永の前に巨大な肛門を現した。
「よし。そんじゃあ、あいさつ代わりの1発受け取れやー。」

ブォォォォッ!!

強烈なおならの爆風が松永を吹き飛ばした。
「わあああああ・・・」
松永は建物の壁に激突して止まった。
「う〜。いてて・・・」
ラフはおならで吹き飛んだ松永を見て、うれしそうな顔で言った。
「俺はお前の見張りを任されたんだ。 ただ見張ってるのも退屈だから、楽しませてくれよー。」
周りで見ていたこびと達は、巨人様に相手をしてもらえている松永をうらやましそうに見ている。
ラフがそのこびと達を見下ろして言った。
「お前ら、なにぼけーっと見てるんだ! 早く食い物運んでこい。 ぐずぐずしてっと、
 お前らを食っちまうぞ。」
「はっ、はいすぐにお運びしますっ!」 

第117話

 そのとき、この星の全ての交通網が一人の巨人のために使われることになる、
幹線道路は全て封鎖、巨人のための食料を運ぶトラックが走り、もちろん鉄道も
巨人のための食料を運ぶ貨物列車のため、全ての旅客列車は運休となる。
それでも、この星の住民たちは誰も文句を言う人などいない。
「巨人様が食料を所望された。」
「みんな、がんばって食料を巨人さまの所へ届けよう。」
 その星の住民たちの心はひとつになった。
「巨人様万歳。」
「巨人様はすばらしい。」


 その頃、松永のいる所では……。
「まあ、食い物が来るまでしばらくかかりそうだから、俺様の名前でも覚えて
 もらおうか……。」
 松永は痛い体をさすりながら、
「たしか名前は……。」
「さっきのは通称名だ。俺様の本当の名は、ラファオンモヒハーグ・
 クナサシンヤェウスレニギー・ナォエスイテタカン・シニラハシニョーガラン・
 セナコハカサッキホーゼンガモ・イスナボーピナングョーグゾゴナジューミビだっ、
 さあ呼んでみろっ」
 松永は、
「ええっラファロン……って。」
 周りにいた住民たちは、
「ラファオンモヒハーグ・クナサシンヤェウスレニギー・ナォエスイテタカン・
 シニラハシニョーガラン・セナコハカサッキホーゼンガモ・イスナボーピナン
 グョーグゾゴナジューミビ様ですか。なんていいお名前なんですか。」
「巨人様のお名前はラファオン……(中略)……ジューミビ様ですか。すばらしい。」
「ちゃんと名前を覚えないと、ラファオン……(中略)……ジューミビ様に対して
 失礼だろ、松灘くん。」
「……って何で俺の名前が間違ってるんだ〜(T_T)」
 松永は言う。
「流石に全部言ったら時間がかかるからな、省略してカッターと呼べ。」
「どう省略してるんだ〜。」
「お前だけは俺様の名前をフルネームで呼んでもらう。間違うたびにお仕置きだ。
 いいな。さっき間違ったから早速お仕置きだ。お前ら、こいつが逃げないように
 見張ってろ。」
「かしこまりました。ラファオン……(中略)……ジューミビ様、略してカッター様。」 
「おいちょっと待て。さっき自分からラフだと名乗っておきながらカッターと
 呼べって?滅茶苦茶だ。さっきの長い名前もでたらめなんだろう。」
 松永はカッターを見上げながら言う。住民が、
「何を言うんだ。そんな事を言ったらラファオン……(中略)……ジューミビ様が
 お怒りになられるぞ。松任谷君。」
「そうだそうだ。ラファオン……(中略)……ジューミビ様に今すぐ謝れ、町永くん。」
「って何で俺の名が覚えてもらえない〜゜。・(つД`)・。・゜・」
「何度でも言ってやるさ。俺様の本当の名はラファオンモヒハーグ・
 クナサシンヤェウスレニギー・ナォエスイテタカン・シニラハシニョーガラン・
 セナコハカサッキホーゼンガモ・イスナボーピナングョーグゾゴナジューミビ
 だっ。」
「すばらしゅうございます。巨人様自らフルネームで名乗って頂けるとは。」
「俺様はカッターと言う名前のほうが気に入っているんだ。カッターと呼べ。」
「はい、かしこまりました。カッター様。」
「所でお前、何度も聞いているからもう覚えただろ。俺様のフルネームを言ってみろ。
 一度で言えたらさっきの分は許してやる、もし間違えたら……。」
 松永は、上からはカッターに見下ろされ、回りからは住民たちに囲まれ、
逃げられないでいた。 

第118話

「そんなこと言われても、短時間で覚えられるわけないから。だいたい俺は、暗記とか苦手なんだ。」
松永はどうしても覚えられなくて、言い訳しかできなかった。
回りの住民達は松永のことを批判しはじめた。
「なんて失礼なやつなんだ。」
「巨人様に向かってあんなこと言うなんて。」
「とんでもないやつだ。」
松永は、
「いや、違うんだ。聞いてくれ。あいつは巨人様でもなんでもない、ただの人間なんだ。
俺だってもともとはあいつと同じぐらいの大きさなんだよ。この星の人は、他の星の人より小さいだけなんだ。」
住民達の批判がさらに強まった。
「反省するどころか、むちゃくちゃなことを言い出したぞ。」
「ひどすぎる・・・」
「あんなやつ、巨人様に潰されちゃえばいいんだ。」
松永は、この星の住民に何を言っても無駄なことを思い知った。
カッターがその批判の声を聞いて言った。
「おいおい、潰しちゃうのはかわいそうだろー。だが、お仕置きは受けてもらわないとなぁ。
よし、今から公開お仕置きだっ!俺のお仕置きフルコースをたっぷりと味わうがいい。」 

第119話

 その頃、植田先生はウェイトに案内されて、ベア教授の研究室へ来ていた。
植田先生は、
「初めまして、あの子達の部の顧問をしている植田と申します。」
 ベア教授は、
「こちらこそ初めまして。ご協力ありがとうございます。例の遺跡に
 はいれそうな人物がもう見つかったとか。」
「大輔くんの事ですか。はい。登録センターで調べてもらって、そちらへ向かった
 そうですが……。」
「なにか問題でも。」
「いや、あの後私の所に連絡があってニュースの映像で部長たちらしき巨人が
 暴れているとか……。たしかジョーカーン星とか何とか。私は見ていなかったので
 わからないのですが。」
「なるほど。この船にもそこから避難した人たちが来るだろう。詳しい事は
 彼らから聞くことができるだろう。」
 するとウェイトが、
「そう言えば気になることが。ジョーカーン星ではないのですが、以前から定期的に
 無人探査機で調査していました。それに妙な映像が受信されたんです。これです。
 超次元ネットでリアルタイムで見る事ができます。」
 すると空中に映像が映しだされた。

『通常の番組の予定を変更してお伝えします“巨人様自ら公開お仕置き!!”我々が
 崇め奉り崇拝し、全てのものをお与え下さるあの巨人様に事もあろうに反抗的な
 態度をとった人物が現れました。そんな信じられない行為を取った人物に対し、
 巨人様自らお仕置きを与える事をご表明なされました。現場から新たな動きは
 ないですか〜。』
 植田先生は、
「こ……これは……。」
 するとベア教授は、
「この星に超古代文明の宇宙船が立ち寄ったらしいと言うデータが届いたので、
 継続して調査していた星だ。以前にもこの星からこの船になにかが転送された事も
 あったといデータもある。」
『ついに巨人様のお仕置きが始まるようです。』
 映像を見ていた植田先生は、
「あ、あれは松永……なぜあんな所に……。」 

第120話

そこに部員達が丸々太ったおとなしそうな少年を連れて戻ってきた。
川田が、何かの映像を見ながら驚いている植田先生に気付いて言った。
「先生、どうかしたんですか?」
すると植田先生が映像をみんなに見せた。
「ここに映ってる小さいの、松永だよな?」
「んっ!ほんとだ。松永だ。何でこんなとこに?」
「松永は宝田教授に捕まってたはずだろ。あいつ誰だ?」
ウェイトが言った。
「私の予想では、人質の松永君を隠すためにあの星に行ったんだろう。」
「ぜんぜん隠れてないじゃないですか。」
「やつらはあの星に無人探査機があることを知らないからな。」
植田先生がウェイトに言った。
「場所がわかったんだ。すぐに助けに行きましょう。」
するとウェイトが困った顔をして言った。
「それが・・・あの星はやっかいなんですよ。あの星の生き物はすごく小さくてね、
 人間も1cmほどしかないんだ。そんな星に普通の人間が行けば、いやでも環境が
 かわってしまうだろ。だから保護惑星に認定されているんだ。」
続けてベア教授が、
「そう簡単に保護惑星に行くことは許されないんだ。」
植田先生が反論した。
「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ。私の生徒が人質にされてるんですよ。」
「とにかく今は落ちついて下さい。私達も何もしないわけじゃない。」
太田が言った。
「あのー・・・大ちゃん連れてきたんですけど・・・」
ベア教授が思い出したように駆け寄ってきた。
「おー、そうだった。君たちはこの子を探しに行ってたんだったね。」
大ちゃんは恥ずかしがって太田の後ろに隠れた。
ウェイトが言った。
「それじゃあ、遺跡に入る準備をしようか。」
太田が怖がってる大ちゃんに言った。
「遺跡に入れれば、大ちゃんは神の力をもらえるんだぞ。すごいだろ。」 
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