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私が会社を辞めた理由(4/4)

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  I. はじめに
  II. 私がこの会社に入ってしまった理由
  III. 客観的分析から
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  IV. 私のお客がつぶされるまで
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  V. 細かい嫌な事リスト
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  VI. 週の勤務体系
  VII. 入社前から騙されていた
おまけ
  VIII. 辞めるまでの道のり
  IX. 辞める直前
  X. 余談

VI. 週の勤務体系

仕事 平日 土曜祝祭日
朝の雑用 7:30〜8:00 8:30〜9:00
朝礼・ミーティング 8:00〜8:15 9:00〜9:15
電話営業の練習 8:15〜8:30 9:15〜9:30
自由勉強時間
(新聞を読むなど)
8:30〜9:00 無し
電話営業 9:00〜12:00 9:30〜12:00
昼休み 12:00〜12:30 12:00〜12:30
午後の営業 12:30〜20:30
(15:00〜15:15と
17:00〜17:15は休憩)
12:30〜15:00
終了ミーティング・日報 20:00〜20:30 15:00〜15:15
自己の作業
(資料作成・発送作業など)
20:30〜 15:15〜
平均完全拘束時間 11時間 5.5時間
平均実質拘束時間 12時間 6時間
平均実働時間 14時間 9時間

このうち完全拘束時間は平日8:00〜20:00(うち1時間休憩含む:計11時間)、 土曜祝祭日は9:00〜15:00(うち30分間休憩含む:計5.5時間)である。 実働時間は平日14時間、土曜祝祭日9時間で週平均80時間だ。 そして、この時間には残業手当てが一切つかない。休日出勤手当てなどの概念も無い。

朝は、7:30くらいまでに行かないとブチブチ文句をいわれる。 しかし8:00までは遅刻にならないらしい。 また、平日20:00〜20:30以降、土曜祝祭日15:00以降は、 アポの取れた電話相手の為に、資料作成&発送作業を行う。

ただし、ある月に1件300万円以上の新規契約を挙げたものは、 その月の残りの日は、土曜祝祭日を休み平日は17:30に帰ってもいい ということになっている。これを通常勤務権利の獲得などという。 ちなみに、社員レベルで、300万以上の新規は1人あたり年2回程度である。 (1999年全社のデータより)。

また、月初に新規をあげるということは極めて少なく、 通常月末に契約が取れることが多い。 給料やボーナスが出た後ということなのかもしれないが、 本当のところはよくわからない。しかし月末に多いということは確かだ。

平均して月半ばに新規契約が取れることにしても、 年平均で、通常勤務権利を獲得できるのは、年に1ヶ月ということになる。 また、この平均は2〜3年働き、主任昇進間近の成績のいい人 (悪い人はいないのかというといないわけではないが、 2〜3年働いても成績のよくないものは通常やめていく、 ので2〜3年以上働いていてまだ役職の無い者は成績がいい人ばかりである) を含めた値であり、新入社員にはもっと難しい数字である。

ちなみに、1999年を含めたそれまでの会社の成績は、毎年前年比で 増益を果たしている。その点からだけ言うならば、 1999年がたまたま特別悪い年であったという事実は無い。


VII. 入社前から騙されていた

私は、大学時代のアパートから配属先にアクセスしやすい場所に引っ越す為に、 配属先が渋谷に決まったかどうか訊ねた事がある。しかし人事は、 「まだ100%決定したわけではないので、引越しは入社後の配属が発表されてからにしてくれ」 と言った。

「希望先に99.9%配属される」と言う説明を、私は「第一希望の配属先に99.9%配属される」と 思い込んでいると言うことが十分に伝わったはずであるのに、 人事はその思い込みを訂正することは無かった。つまり、意図的に「騙した」のである。

私が何故「引っ越したいから配属先が決まったかどうか教えてほしい」と 訊ねたのかと言うと、このとき既に人事に不信感を感じていたからである。 最初の頃は、「入社前に配属先を決定して発表したい」と言っていたが、 それが説明無くやらない方向になったらしいと(時期的に)感じたからだ。

人事が嘘をついていることが明らかになったのは、広島での集合合宿研修が始まって1週間くらい経ってからのことである。 配属先や新社名(当時証券業務参入に伴い社名変更することが決まっていた)の話で、同期の新入社員の中に 既に配属先や新社名を重役から聞いていると言うものが複数人いた。そして人事はその事実に対して、 「まだ何も決まっていない、でたらめだ。デマに惑わされるな」などと言っていた。

しかし数日後に、その「デマ」がすべて事実であったことが明らかになった。 人事は実際にはすべて知っていて、私たちに嘘をつきつづけたのだ。 もちろん重役などから「公表期日まで発表するな」と言われていたのだろうが、 もうばれているにもかかわらず、「それはデマだ」などと幼稚な「デマ」を言えば、 信用を失うことくらい普通は容易に理解できる。 言えないのであれば「まだ公表しちゃいけないことになっているんだ」と、 本音を漏らせばそれ以上の追求はしなくなるし、信頼関係も深まる。それをせずに、 私たちを裏切り敵に回す選択をしたのだ。

それまでは、人事と新入社員は仲良く食事をしていたが、 それを境に人事と食事をするものはいなくなった。 また、人事もだんだん不機嫌になって新入社員との溝が深まっていった。 『会社に対する不満があっても、新人の間では絶対に話すな。 愚痴の言い合いになるだけで何の解決にもならない。 不満があるなら人事に直接言え』ということを言い出したことからも、 当時の様子がうかがえるだろう。

と、不信感を持つようになりましたが、東京に帰ったあとも 研修でお世話になったし、その後はそのようなことも無かったため、 関係は改善していきました。同期やメールをもらったことのある会ったことも無い後輩からも、 (その後)その人事の悪口は聞いたことがありません。

入社前に配属先は99.9%希望のところに配属されるといわれた。 配属先のアンケートには支店を3つ、地域を3つ、職種を3つ書かせるものだった。 何のために書かせているのかよくわからないが、このいずれか1つに該当する配属先 ということなら、配属可能性のあるポジションの(おそらく)70%以上の割合を占める。 しかも、必ず3つ書けと指示された。これはもう本人の「希望」とは異なる。 非常にやり口が汚く、会社に大きな不信を感じた。 結局本当に希望どおりに配属されたのは、半数以下だった…


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