ちょうど一年前の冬コミの時に、設営日当日の朝に出発して設営に参加、という計画を考えていました。
逆算して電車時刻を調べると朝6時発の電車に乗らなければならず、
雪がひどいとか早起き辛いといったやんごとなき事情でその時は断念したのですが。
今回その計画を一年越しに実行に移します。
首都圏往復フリー切符を使って午前6時の電車で東京入り。
切符は安心の1ヶ月前予約。
一年前とほぼ同様に、年末を狙ってまた雪がどかっと降ったのですが、
早起きは無事にできた、雪道に時間を取られつつも遅れずに駅に着けた、と懸念材料を次々片付けて幸先のよさに
喜んでいたのですが、肝心の電車が濃霧のため遅延。
遅れ自体は数分程度だったので、喜びをへし折られるような事態にもならず、
多少遅れて到着した列車に乗り込み東京へ。
新潟の越後湯沢に近づくほどに雪が深くなっていき、新幹線に乗って越後湯沢から離れるほどに
雪がなくなっていくのはいつもの光景で、
その越後湯沢駅には今回なにやら珍妙なゆるキャラの巨大な看板が立っていたのですが、
薄暗がりでこのキャラを見ると子供は泣きそうです。
どうも日本で初めてスキーを持ち込んだ軍人さんのようです。
東京に着いたらまず荷物を預けにホテルを取った五反田に向かったのですが、
駅を出て歩いても歩いてもホテルが見つからず、道に迷って住宅街に突っ込んで、
あれはホテルかそれとも普通の高層マンションか、と目の前の高層ビルに何度も問いかけながら数十分歩き回り、
「この駅からホテルまで徒歩2分って案内嘘っぱちじゃないか！！」
と思ったところで、かつて似たような経験をしたのを思い出しました。
あの時は確か駅から出る時に逆方面の出口から出てしまって…
………………
駅に戻って地図に記された正しい出口から出ると、すぐにホテルは見つかりました。
その後、ホテルに荷物を預けビッグサイトに向かい設営に参加するも、設営参加のサークル参加者必携の
「サークル受付番号」をメモってくるのを忘れた事に気がついてかなりしょんぼり。
東西に人が散った後は東ホールの設営に参加して机を運び椅子を運び、13時30分ごろにそのホールの作業は完了。
一旦ビッグサイトから退却した後に、チラシ配り用の装備を整えて再度ビッグサイトへ。
チラシ配布の方は少ない人数ながらも皆さん懸命に頑張ってくれました、大感謝。
配布終了の頃には足の疲れがかなりやばい事になっており、
ホテルに帰って靴下を脱ぐと、マメになる一歩寸前のような軽い水ぶくれができており、
普段いかに歩いていないかという事実に自己嫌悪に陥りつつも、
マメができたので歩けません、なんて泣き言が通るような立場でも状況でもなかったもので、
できる限り現状に抗ってみようかと、酒飲んで血行良くして風呂入ってマッサージして就寝。
足がジンジン痛むのは体が回復しようとしている証拠、とどこかで聞きました。
真偽は知らないけれどそういう事にしておきます。
前の晩に散らかしたまま寝てしまった荷物を片付けるところから一日がスタートし、
荷物整理に大わらわ。足の方はまだジンジン痛むものの、回復途中なんだと自分に言い聞かせながら
朝風呂でもう一度マッサージを。
ビッグサイトに向かう前に、知り合いに差し入れでもしてみようかと唐突に思い立ち、
駅前にある輸入食品スーパーで、スコーンやらチョコレートやらクッキーやらをどっさり買い込んだのですが、
相当かさばって大荷物になって、電車内や待機列の人ごみで潰れないか、
そういう心配をする事になりながらりんかい線でビッグサイトへ。
りんかい線もそこまでの混雑はなく、11時に到着したら待機列もほぼ消化しきっており、
11時30分には入場して、買い物に行くか差し入れをしに行くかと考えて、
迷うことなくこの大荷物になっている差し入れの消化から。
ビッグサイトのコンビニで温かい飲み物も買い込んで、知人に差し入れ行脚をし終わって手荷物が小さくなってから本買って。
14時30分頃には一通り買い物も終わり、東123のトラックヤードで休んでいたのですが、
あれ、ここっていつももっと混んでなかったっけ。
日にち的な関係や、ジャンル的な関係もあるのでしょうか
もっと人でギッシリのはずのトラックヤードに人がまばらで普段以上に寒々しかったです。
閉会後はチラシ配り。昨日に比べたら倍以上に人数が増えて、
配る範囲はこんなに少なくていいのかなと。
終わった後は安飲み屋に飲みに行き、ひとしきり騒いでホテルに戻りました。
ビッグサイトで使った金より、飲みや差し入れにかかったお金の方が高かったかもしれないこの日。
この日は特に早く行く用事もなく、この時間までに何かをして下さいという事もなく、
ゆっくりと惰眠を貪ろうと思ったら、早朝に夜行バスで東京に着いた相方から
「起きろ、部屋のドアを開けろ」
とのモーニングコールが。
無視して惰眠を貪る…わけにもいかないので、しぶしぶ起きてドアを開けて相方をお出迎え。
二度寝をしようと思ったら、相方が荷物整理なり何なりでバタバタして二度寝どころではなく、
部屋に居場所がなくなった自分は10時頃に一人で外出。
ちょうどチラシ配布の時に必要な指サックが足りなくなってきていたので買い足しに行こうと五反田の町を歩き回ったのですが、
100円ショップが見つからない
コンビニに指サックは置いてない
文具店は年末で開いてない
の3連コンボで見事撃沈。昼食取って13時ごろから、だらだらとビッグサイトへ。
りんかい線のホームには、もうこれで撤収という方も多くおられ、
ベビーカステラの屋台に大きな列ができており、帰りに買っていくのか、今からビッグサイトに持っていくのか、
この日見た最初の大手列だったのですが、自分はその列を横目に会場へ。
知り合いに差し入れ持って行ったり、スペース前で色々お話したり、
閉会直前には所用で鉄道スペースの方にいたのですが、
閉会時の「鉄道島名物三本締め」は、ものすごい熱気と一体感で
ジャンルの結束の強さと盛り上がりようを目の当たりにしました。
いやすごいわあれ。今まで
「なんかあっちの方が盛り上がってるなー」
程度にしか思っていなかったけれど。
閉会後はまたチラシを撒いて、
終わった後は久々にヴィーナスフォートの青龍門まで行って打ち上げ。
昔はコミケ閉会直後の人波を避けるため、
ヴィーナスフォートまでみんなで歩いて、ヴィーナスフォート1Fのコンビニで荷物搬出して、
青龍門で打ち上げやって、ガラガラになったゆりかもめで帰るというのが
定番パターンだったのですが、いつの間にか自然消滅してしまって久しく。
久々にビールと中華をおいしくいただきました。
ホテルに戻って風呂に入って、ホテルのロビーに備え付けのパソコンでメールチェックをしていたら、
お隣のパソコンを使っている方が、カタログを片手に
明日回る予定のサークルのサイトをしらみつぶしにチェック中。
それを横目にこちらはヲタ友へのメール中。どっちもどっち。
この日は相方がサークル入場、自分が一般入場で、
朝食を食べたら相方は一路ビッグサイトへ。
自分は特に早く行ったり列に並ぶ必要もなかったので、
ベッドに寝転がってあちこちチャンネル変えながらテレビを見ていたら、
何かアニメをやっていたので見てみると結構面白い。
チャンネルはテレ東ではなくNHK、「ファイ・ブレイン〜神のパズル〜」が年末一挙放送を
やっていたらしいのですが、サンライズとNHKが手を組んで、
結構すごいもの作ったなというのが正直な感想。
いや、何と言うか清清しいんです。キャラクターやストーリー、萌えどころの要所要所を堅実に押さえつつも、
「おもちゃを売ろうというあざとさ」が一切含まれていないアニメというのは。
アニメに見入っている間にチェックアウト時間ギリギリになり、
ホテルをチェックアウトして荷物だけ預かってもらいビッグサイトへ。
あちこち知人に挨拶しつつ、島本先生のところはほとんど列がなく余裕で買えて、
また東ホール上の「香港飲茶楼 ル・パルク」で
「人が○○のようだ」とムスカごっこをしながらお昼を食べ、
昼食後は同人ソフトの島に突入し、
空気が一変する写真集CD-ROMのところに行くと、夏は水着の姉ちゃんだらけだったのが、
流石に冬に水着はいない。
撤収時間には、日本郵便の資材（主にダンボール）販売所に人が集まっていたのですが、
コミケ専用ダンボールなのか、萌えキャラがプリントされている日本郵便のダンボールは完成度が高すぎです。
送る荷物もないのにダンボールだけ記念に一つ買おうと思ったほどだったのですが、
どう頑張っても帰りの列車内で衆目に晒される事態になる事を考えて断念。
でも出来が良すぎたので、いつか手に入れたい。
帰りに献血が
「O型A型の皆さん帰らないで下さい、助けて」
的な事を看板に掲げていましたが、私はB型なのでお役に立てそうにありません。
ホテルで荷物を回収し、東京駅で晩飯用のお弁当と缶ビールを買って、
帰りの新幹線の中で一杯やっていい具合にほろ酔いになって、
眠りこけている間に帰り着いてしまい、列車内で退屈することもなく帰宅する事ができました。
家に帰った後は、あらかじめ買い込んでおいたカップの年越しそばを食べて、
今年も無事終える事ができました。
今回のコミケ経費（3泊4日）総合計概算
JR往復-------:22000
宿代---------:24300
都内交通費---: 1000
食費---------:18400
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
計-----------:65700
＋ビックサイトで使った金
毎夜の宴会＋他人への奢りとか諸々加えてこの食費。この年齢になると、他人のためにお金を使うことが増えてきます。