ミドルフェイズ(その2)
シーン4:光の差さない小奇麗な部屋 〜 がらくたの置かれた部屋
目を覚ますと真っ暗な部屋にいた。
灯りを付けて周りを見渡すと、さっきまでいた部屋とよく似ていたが、どうも違う部屋のようだった。
ゴブリンの死体もないし、部屋の中も整理整頓されている。
ただ、ほこりのつもり具合がひどいような気もする。
この部屋には窓が無く、光の取り入れ口がないようだ。
彼らはカンテラをかざしながら部屋を出た。
壁から突き出てきた槍に指されたり、
扉についていた毒針の罠に引っかかりそうになりながらも、
やがてあるひとつの部屋にたどりついた。
その部屋は怪しげな機械がおかれていた。
また机が置いてあり、そこには錬金術師による研究日誌のようなものが書かれていた。
ガンドフは興味深々にそれを読み始めるが、
やがて、途中からおかしな記述があることに気がついた。
そのおかしな記述を要約すると、
・閉じ込められた。
・まさか塔ごと地割れに巻き込まれるとは思わなかった。
・運悪くゴーレムのエネルギーが尽きている。充電中。
・エネルギー源が故障したようだ。なかなかエネルギーがたまらない。
・ゴーレムが動くのが先か、死ぬのが先か。
・閉じ込められているせいか、空気が悪い。新鮮な空気が恋しい。
・最近ダロスの目つきが怪しい。
・それにしても腹が減った。
・この追い詰められた状況を乗り切る方法はひとつしかない。
・ボイドはどこにいったのだろう。隠れる場所もないだろうに。
といったところだ。
不穏な記述に戦慄を隠し切れない彼らは、次第に慎重になっていく。
じゃあ、もうこの部屋は出るのかな?
最後にもう一度この部屋を調べます。
いや、お金になりそうなものはもうないよ。
じゃあもう出ます。
持ち運びできない機械みたいなものならいっぱいあるけどね(笑)。
シーン5:光の差さない湾曲した廊下
モモさんに、「もう真後ろを歩いてもいいんですか」と聞いてみよう。「危険らしいんですけど!」
……もう是非よろしくお願いします(笑)。
じゃあこっちの通路を行きますよ。で、扉があるよ。
まずは……通路にトラップ探知かな?
おお、なかなか学習しましたね。
学習しました。(ころころ)16です(←「トラップ探知」の判定)。
うん、罠はないね。
じゃあ扉まで行って、扉でまた「トラップ探知」ですね。
はいどうぞ。
(ころころ)19。
うん。罠はないと思った。
あの、質問です。
はい?
「エネミー識別」っていうのは扉の奥にいる敵はわかるの?
奥? は、わからないと思うよ? 「エネミー識別」はさっきのゴブリン戦でやった、敵の能力が分かるってやつだから。
ああ。
聞き耳とかないの?
聞き耳はあってもいいね。それは【知力】で判定かな。(←とか言ったけど、よく考えれば【感知】の範疇だと思った。)
じゃあシーフよろしくお願いします。
聞き耳をたてるんですか? じゃあ聞き耳をたててみます。
ちょっとルールブック確認してみる。
盗賊3点セットって言ってね。聞き耳して、罠感知して、鍵を開ける。っていうのがあるんすよ。……やってね。
特に昔のゲームほどそういうのが重要になっている気がする。D&Dってゲームには6フィート棒とかあったしね。
あのゲームはシビアでね、落とし穴に落ちても死ぬんだよ。だから、棒で道をツンツンしながら進む。
まあそういうゲームもあるってことで。聞き耳したいなら【知力判定】です。(←嘘です。【感知判定】のほうが適当です。)
では(ころころ)。あ、5。5です。
え? プラスしても5? 聞こえない。なんにも聞こえない!
代わってください。バカですよ、この人(モモのキャラクターのこと)。
何を言ってるんだ! 君には何にも聞こえないんだ! 自信を持ってよ!
ああ、そうなんだ。どうします?
モモさんと少しだけ距離の近くなった自分が振ります。
え? 何を振るの?
一応側にいた自分も聞き耳をたてておこうと思って。
待ってくださいよ〜。シーフさんが何もないって言ってるんですよ〜。
あ〜そうだよね〜。もういいや〜。
わあ〜。
出目で判断してはいけません。
……嘘です。GMがスクリーン内で振ったわけじゃない以上、出目で判断されてもしょうがありません。
じゃあ開ける……前に鍵がかかってるかどうか調べます。
まあそんなのは開けようとすればすぐ分かるしね。
じゃあ……前衛換わりたいです!
いや、開けてからね。
シーン6:血だまりの部屋
じゃあキィ〜っと開けると、そこはやっぱり薄暗い部屋。よく見えませんねぇ。もう少し開けてみないと。
モモさんにカンテラで照らしてもらって、自分が入ります。「正義は我にあり〜」と、叫びながら。
とりあえず奥に上にあがるための階段がある。階段だよ〜、上に行けるよ〜。
あたりを見回してゴーレムがいないか調べます。
それじゃ【感知判定】。
【感知】低いんだよな〜(ころころ)。10.
10ですね。全部あわせて10ですね?
うん。
ゴーレムは見つからなかったんだけど、なんか血の跡のようなものが見つかった。ずいぶん古いものらしくて、かなりどす黒いいろになってしまっているけど、これは血じゃないかなあと。
武器を構えてみんなを呼びます。
入ってきていいよ。
「どうしたんですか?」
「そこに……血が!」
日記に何か書いてましたよね?
嫌なこと思い出させないで……。
なんか、1人いなくなったとか……。
自分はあたりを警戒してるんで、みなさん調べてくださいよ。
じゃあもう一度【感知】で、骨を捜してみます。(ころころ)9。
9? それらしい骨は無いねぇ。
じゃあ僕は骨じゃなくて金目のものを探します。(ころころ)あ、4だ。合計10……。
(苦笑)
それじゃあ見つからんわなぁ。(←とか言ったけど、10はけっこうな値です。)
何もないですね。
誰か血を調べてよ!
血の何を調べるの?
ガンドフさんにお願いしよう。
何を調べろっちゅうねん、ガンドフさんに。
血がどこから続いてるか。
う〜ん、それはどうなるのかなぁ。(ころころ)「う〜む、もうだいぶ古いもののようじゃし、そんなことわからんわぁ。はははは」
じゃあ血だまりがあるだけと判断していいんだね?
いいんじゃない?
ところで今カンテラ2つで結構明るいかな?
まあ皆入ってきてるからだいぶ見えるね。
改めて皆にまわりを見てもらおう。
じゃあ再度【感知】で。
え? もう【感知】してる人〜?
は〜い。
じゃあダメ。
じゃあ……どうしよっかぁ。
階段行くしかないんじゃない?
階段上がるしかないですよ。
お前ら突然慎重になりすぎです。同じ部屋を何回も何回も調べすぎです。たぶん日記に出てきたゴーレムが怖くてしょうがないのだろうけど。そこまで怖がるほどの相手じゃないんだけどなぁ。まあ今回がアリアンロッド初プレイの皆にはそんなことわからない。
シーン7:塔の絵の部屋
では階段をどしどしどしと登っていくわけですね。
自分が先頭で武器を構えて行きます。
じゃあ次の階に行きますか。この階もやっぱりうすぐらい。
カンテラをかざしてみんなが登ってくるまで警戒しときます。
はーい、登りました〜。
登りました〜。
では明るくなったところでみんなで何かないか探します。
では明るくなっただけで分かることを説明しておこう。奥のほうに上に行く階段がある。で、横に絵が飾ってある。
血だまりはありませんか?
それは【感知】してもらわないと分かりませんねぇ。
みんなで【感知】しようかぁ。(ころころ)10。
10。血だまり? そんなもの無いよ。
(ころころ)13。
血だまり? そんなもの無いよ。
じゃあ(ころころ)8……だから14。
血だまり? そんなもの無いよ。でもなんか骨があった。
骨を囲んで「この骨いつ頃のものでしょうね〜」とか呟いてみる。
「そんなこと言われても分からんのう。第一この空間には風がないからのう。風化しようにもせんしのう」
と、いうことはこの人の服みたいなのは残っているんですか?
う〜ん、きれっぱしっぽいものは落ちてる。
そこから何かわからない?
【知力】で判定してもらっていい?
(ころころ)えっと15。
それじゃあ分からない。
後ろを振り返ったら絵があるんだよね?
うん、ありますねぇ。
その絵を見てみよう。
えっとね……。……みんなそんなに血だまりが好きなのかなぁ、とか今ちょっと思った。
(笑)
いや〜、絵を出したのに見向きもされなかったからちょっと悲しかった。
いや、だってまずは何か怪しいものがないか探すのが……。
そっか〜。ではですね、絵はですね、荒野にそそり立つ円筒型の塔の絵が飾ってあります。窓の数などから3階立てだということがわかる。
ほ〜。
塔の一番上に見覚えは?
見覚えって言われても、まあ外観は最初に入った円筒遺跡を縦に伸ばしたらこんなんになるんじゃないかなってかんじ。
縮んだんだね……。ちなみに円筒遺跡はこの塔の3分の1くらい?
そうそうそう。
じゃあ……他に何かないか一応探してみますか……。
もう【感知】したからダメ。
そっか……じゃあ何もないね!(笑)
(笑)
じゃあ行きましょうか。
行きましょうか。また自分が武器を構えて先頭で行きます。
灯りだけは隣でかざしておきます。
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