ミドルフェイズ(その3)
シーン8:土に埋もれかけた部屋
ではどし、どし、どし、と、登っていくわけですよ。
いや、女の子だからどしどしは……。
石畳だもん。で、薄明かりの中ね、なんかこの辺に金属でできた鎧のようなものが落っこちてる。
先制攻撃です!「正義は我にあり〜」と言って突撃して鎧に殴りかかります!
じゃあ命中判定お願いしま〜す。
はい。(ころころ)え〜と、16。
がっちょんと当たったねぇ。そんで、ダメージは?
ダメージ……(ころころ)17。
17ですね。17ねぇ……。
調べもせずに切りかかりましたよ……。
ははは。
怪しいものは叩くんだよ。第一私が調べてもわからないし。
そうでしょうか?
ところで他のみなさんは今なにやってんの?
今は階段。顔だけ出してるみたいな。
なるほど。えっとリノは金属鎧のほうにいるわけだ。そしたら反対側から階段のほうに何か出てきた。では戦闘フェイズはいりま〜す。
そして戦った。がんばった。勝った。でも長いのでとりあえず割愛。
詳細まで読みたい人はこちら。→シーン9:アースエレメンタルとの戦い
そしてガンドフさんが「なんかあったんかいのう?」と上がってくるわけだ。
(笑)
ガンドフさんボーナスくださいよ! こんなにがんばって倒したんですよ!
「何を言うとるかぁ! わしを守って当然じゃぁ。そのための護衛じゃろうが!」
高くつきますよ。
そのかわり遺跡で見つけた宝物とかは冒険者の物だから。この世界ではそう決まっている。ま、そうやってドタバタしてると分かるけど、この部屋の構造は(地図をカキカキ)こうなってます。
この部屋は半分が土に埋もれてしまっています。アースエレメンタルが出てきたのはその土に埋もれた部分からだったわけだ。
あの鎧はなんだったんですか?
調べに行きなよ。
殴っといてそれですか!?
「ほらワッさん調べなさいよ〜」とかいいながら休んでおきます。
(笑)
だって働いたんだよ〜。
戦士だから、ここで働かなかったら見せ場ないわな。
鎧を見に行きます。
僕も見に行きます。
とりあえず動く様子はないね。ただこのへん(首あたり)から変なクダが出てる。
クダ?
クダの先は壁の中に入っています。
どうしましょう。
うふふ、どうしたらいいんだろう。
おじいさんに聞いたほうがいいですよ。
おじいさんに聞いて見ましょう。「おじいさん、これなんなんですか?」
「これはじゃなあ、たぶんブロンズゴーレムじゃと思うんじゃがのう」
「クダを抜いたらどうなるんですか?」
「エネルギーの供給が止まるだけじゃ。基本的には何かのきっかけで動き出すものじゃからのう。近づいても動かないということは、他に何かきっかけがあるのかもしれん。または壊れているのかもしれん」
「鎧がへこんだらどうにかなるとかは?」
「いや、機械じかけではないから……」あ、機械仕掛けって書いてある!
(笑)
「……どうなるんじゃろう??」
(爆笑)
じゃあ壊れたのかもしれませんね。
エネルギーの供給が途絶えたら動かなくなるとか?
「エネルギーが満タンだったときはどうなるかわからんけどのう」
「じゃあ、ゴーレムの急所はどこですか?」
急所…ですか……?「ゴーレムはじゃな、魔法防御力が0じゃ」
ほ〜。
魔法、うっちゃいましょう。
どうにか利用できないものですかね。
とりあえず間接に土をつめて動かなくしてみていいでしょうか。
う〜ん、たぶん無理。無理というか「無駄じゃぁ」(笑)
どうでもいいけど、ガンドフさん物知り過ぎというか、ヒント出しすぎ……。
じゃあほっといて先に行きますか。
土のほうには何かありませんか? また何か変なものが出てくる気配とか……。
それは今のところない。
……方向感覚とかないんだよね?
うん、もうテレポーテーションのせいで。
この上がひょっとしてあの、土に埋まった階段の部屋かなあと……2人(モモとワシ)が思ってくれるといいなぁ。
(笑)
私は知らないから。
わかんないなぁ。
わかんないなぁ。
ここはやっぱり地下なのねとか思ってます。
知力2ですから。
知力高くてもバカですから。
あんたらが気づかないと意味ないやんけ。
せっかく伏線張ってるのに……。
伏線わかっていながらそれが使えないキャラ。
じゃあ先に行きますか〜。いろいろ調べちゃってください。
じゃあ扉で「トラップ探知」です。(ころころ)7です。
罠は無いと思うよ。
罠は無いと……「思う」?
罠は無いと断言したら不都合があるからね。マスターはキャラクターが感じたことをいうだけだから。
なるほど〜。では開け放ちます!
開け放てません!
あれ!? 鍵、鍵開けます!
(笑)
「トラップ解除」(ころころ)18。
はい、ガチャンと開く。
シーン10:吹き抜けのある埋もれた廊下
開けると(カキカキ)こんな風に道があって、土に埋もれています。で、ここから下は吹き抜けになってる。すぐ横に階段。
はい。頭脳プレイやります。
?
カンテラに火をつけて、ロープで垂らしてみます。
ふむ。じゃあ下の様子がある程度わかる(カキカキ)。
じゃあカンテラを回収して……モモさんを縛ってロープで垂らします。
あれぇ!?
ええ!? ここに階段があるじゃん!
もうみんなでいきましょうよ。
誰が先頭?
(モモに)がんばって!
わわわ!
一応その後ろを歩いています。
は〜い、じゃあ降りてしまいます。
シーン11:大広間
降りたところは今までに比べて広い半円型の部屋だった。一段高い舞台のようなものがあり、その手前には先ほどのゴーレムと同型のものが2体おかれている。舞台と反対がわの壁にはいままで見たものより立派な、鉄の扉が見える。そして舞台の上には……
(地図をカキカキ)ここにお地蔵さんのようなものがある。
地蔵!?
鎧のようなものは動く様子はない。
クダとか出てます?
出てる出てる。
お地蔵さんも?
お地蔵さんにはクダはない。調べたかったら調べてください。
じゃあ私は舞台で踊っとくのでみんなで調べておいてください。
ええ〜!
もちろん女性キャラだから舞台で活躍しなきゃ。
客いませんよ。じゃあお地蔵さんを調べましょう。
お地蔵さんと言ったけど、これがけっこうエグイお地蔵さんでね。怪物みたいな形で、両手をかざしていて、その両手の先から死体のようなものがぶらさがっている……形の石像。
悪即斬で。
これ調べるんですか?
とりあえず自分はモモさんの後ろで武器を水平に構えて。
で?
モモさんを巻き込むような形で……
え!?
僕はその後ろのほうで。
ガンドフさんはワッさんの隣で。階段のすぐ側にワッさんとガンドフさんがいて、石像の前にモモさんがいて、その後ろで自分が剣を構えてると。
じゃあ調べましょうか。
調べるって何を調べたいの?
怪しげな仏像を調べてくださいよ。
仏像って……。
その両手に持ってるのも石像なの?
石像ですよ。
そういえばメデゥーサっていう妖怪がいてね。人間を石にしてしまうんだよ。
しょうがないなぁ、もう。【感知判定】してください。なに調べるか具体的に言ってくれないしさ(ぶつぶつ)。
【感知】?
12以上ふったら何かいいこと教えてあげる。
(ころころ)お、ちょうど12。
あのね〜、額の辺りに宝石が埋まってる〜。ギラギラしてる〜。
これは……。はまってますよ?
いや、私は悪即斬の構えで。
じゃあ没落してる僕としてはそれが取りたいです。欲しいです。
う〜ん。じゃあ【筋力判定】で15。
筋力って……あ、弱っ!
力任せに引っ張るってことで。
(ころころ)7。
とれませ〜ん。かなり深くはまってるみたいね。
う〜ん、できないこともなさそうだけど、生理的にはそれを取るのは悪いことな気がする。……首をはねます!
え!? じゃあ「か〜ん」。
しかたない。とりあえず行きますか。階段からモモさんの背中を押して行きます。
舞台から降りるの? 上に行く階段を登るの?
とりあえず将来大女優を目指す身としては(←だれが?)舞台を降りたいなぁとか。
降りるんですか? 降りるんですね? 降りると目の前には頑丈な扉があります。
ではモモさん鍵開けをお願いします。
……とりあえず「トラップ探知」をしたいんですけど。
確かに鍵がかかってるとは言ってないしね(笑)。どうぞ。
(ころころ)13。
うん、罠は無いと思った。罠は無いと思ったよ!
じゃあ、鍵がかかっているなら鍵開けを(ころころ)開きませんでした。
ほかの人は「トラップ解除」試していいの?
試していいよ。
いきま〜す(ころころ)10。
(ころころ)14。
開かない。
この扉はいつか私が開けます〜とかいいながら去りましょう。では、今度はガッガッガッガッと上に行きましょう。
シーン12:完全に土に埋もれた部屋
そうするとだね、そこはほとんど土に埋もれてしまっている。扉の片鱗っぽいものはあるんだけど、土がダ〜っと流れ込んでいて入ることができない。
「閉じ込められたのね!」と、今頃気がつきます。
……戻りましょうか。
ではここで、皆さん「難易度」13で【知力判定】してください。(←ごめん、難易度高すぎた上に使用能力間違ってる……)
【知力】? あ、低い。
あ〜、バカだ〜。
6ゾロでたらいいんだよね?(ころころ)9。
(ころころ)8。
なんでみんなこんなにバカなの!?
(笑)
バカバッカ。
だめだこりゃ。
じゃあガンドフさんが振ってやるよ!
期待の新星ガンドフさん(笑)。
(爆笑中)
いいのか、NPCがこんなに活躍して!?(ころころ)10……。
みんなバカでした。
みんなバカでしたすみません。
仕方ないね。さっきのお地蔵さんのところに戻ろうか。
さて、一応行くところを行きつくしてしまった冒険者。閉じ込められてしまったのはわかったものの、次に行くあてがない。
シーン13:ふたたび大広間
じゃあ戻ってきた。すいませんみなさん、もう一度【感知判定】してください。ごめんなさい。あんなに【知力】が低いとは思いませんでした。
いやいや、もうちょっと考えてみようよ。
いや〜実は僕ちょっとマズっちゃって。
とか言いながら、地図を書き直すGM。そうすれば不自然な空間が浮かび上がってくる……はず。でも……
とりあえずあの白骨死体はあの手記を書いた人だろうね〜。
先に食われた人じゃないの?
やっぱりどう考えてもあのお地蔵さんになってる人はもと人間だろう。
割ってみますか?
でも、カキーンとなるだけだし。
なんだか煮詰まってきてテンションが下がることおびただしい。あまりの硬直感に、あれこれと地図を見せながらヒントを出すGM。そのときリノがようやく気づいた。
隠し扉だ! 働けシーフ!
はい! それでは壁を片っ端から調べたいと思います!
はい! お願いいたします!
これは何判定になるの?
トラップ探知になります。
(ころころ)7だから15。
15。おっけー! 開いた! よかった見つかった〜。
よかった〜。(←GM含む)
扉はどこにあったの?
こことここ。(と言って地図に二つの扉を書き込む)
これはどっちに行きましょう。
人は左に行きたがるといいます。だけど私は大女優になる身だから右!
どっちから見て右ですか?
(笑)
やっぱり怪しいのはこっち?
じゃあ開けていいのかな?
お約束の探知とか。(ころころ)11。
ボクソンナニセイカクワルクナイヨ!
じゃあもうバーンと開けてしまいましょう。
バーン。開いた。
シーン14:隠し通路
(地図をカキカキ)えっと、一応ここら辺に明り取りの窓があって、だけど土で埋まってると。で、ずんずん行くと、このへんに鍵束がおいてある。
おお!
シーフ、さあ行くのです。
わかりました。じゃあ恐る恐る鍵束に近づきます。
近づいて?
……鍵束があるだけなら取ってもいいよね? 鍵束取ります。
……。
……取りました。
ふふふ。実は何も無いという。(←仕掛けを作るのが面倒だっただけです)
まあ先に行ってももう片方の扉に戻るだけですから。
そのまま行ってみようよ。
じゃあそのまままっすぐ行ってみます。
はい、想像通りもう片方の扉に出ました。
では私は武器を構えます。
そして僕はおじさんに鍵を渡します。
「わしかい!」(笑)
(笑)
モモさん、扉を開けてください!
えっと、この段階で《ホーリーウェポン》とか使っていいですか?
いいですよ?
まだ使っても戦闘になるかわからない。
まあそうだけど。まあいっか。
じゃあやっぱり僕が鍵を開けに行くとしましょう。
今みんなどこにいるの?
じゃあ扉のとこに行けばいいんですね?
「正義は我にあり〜」と言いながら地蔵の前に行きます。
じゃあ地図に書いてください。
と、地図を大きく書き直して位置を確認するGM。
鍵開けていいっすか?
もちろんです。
開けます。
キィ〜っと開けようとした瞬間、まわりにパパパパと明かりがつきます。どうやら電気がつながったようです。で、「うぃ〜んがっちょんがっちょんがっちょん」という音が聞こえたなあと思ったら、このへんに立ってた金属鎧がギリギリギリと動き出したよ?
ああ、そんなのもいた! 囲まれた? ひょっとして?
ついでに、お地蔵さんも動き出したよ。今まで石だったのが、ヌメヌメとした肌質に変わっていく。で、両手に持っていた死体をほおり捨てて「ぶるるるるる〜」
相手に不足は無しです! いざ勝負〜!
……扉は開かないんだろうか……?
「飯はまだかぁぁぁぁぁぁぁぁ」と、言うところでクライマックスフェイズに行こうかな。
鍵は開かないんですか?
いや、開いたよ。今は鍵を回したところだけど。
じゃあこのまま見捨てて逃げるという手もあるのか……。
わはは。
あんた鬼や!
まあ好きにしてくださいませ〜。
攻撃力ないんですもの〜。当たるだけが能です。
命中でクリティカルでたらダメージサイコロ増えるよ。
フェイト1個でもつぎ込んだらかなりクリティカルが出やすくなるよってところでクライマックスふぇ〜いず!
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