原作・藤見泰高氏、漫画・さざなみ陽輔氏によるパニックホラー作品。
同作者の作品で巨蟲列島のスピンオフ作品となっております。
内容は、巨大化した昆虫たちに襲われた若者たちの脱出劇。
パニックホラー作品ということで、キャラクターが無残に殺される残酷描写を含むため、苦手な方は注意してください。
物語の冒頭は以下のようなもの。
大学生グループのリーダー的存在でユーチューバーの男性・篠塚が、山奥のトンネルで肝試しを企画。
主人公であるプロレス部の神宮寺剛は乗る気ではなかったが、オカルト好きの幼馴染・南山久々利(くくり)が参加すると知り、ボディガードを兼ねて参加することに。
目的地のトンネルを探索する一行ですが、ユーチューバーの篠塚の本当の目的は、人気のないところへ女性を連れ込みいかがわしい行為をすること。
剛は幼馴染の久々利を助けようとしますが、そこに人間よりはるかに大きい巨大なハサミムシが登場。
参加者の一人であるカメラマンの男性が惨殺され、パニック状態になる中、剛はもう一人の女性・志野とともに久々利を背負い逃走します。
ハサミムシに追い付かれそうになったとき、謎の女性が現れ、ハサミムシを撃退。
謎の女性の正体は生物学者・榎であり、虫の特性を熟知しており、脱出のために協力することに。
丸呑み関連シーンがあるのは第3話から。
ハサミムシから無事に逃げ切り、束の間の安息を得た一同。
しかし、天井に巨大なコウガイビルが潜んでおり、反応が遅れた2年生の女性・林田が上半身をぐるぐる巻きにされてしまいます。
第4話、上半身を捕食口にぱっくりと飲み込まれてしまう林田。
呼吸を封じられて苦しむ林田を助けるため、生物学者の榎はコウガイビルの苦手とする塩を浴びせて攻撃。
徐々に吐き出されていく林田ですが、首から上は依然として咥え込まれたままで窒息寸前に。
生物学者・榎とプロレス部の剛が協力し、コウガイビルの一部を切断し、無事に林田を救出する、というところでこのシーンは終了します。
丸呑み関連シーンは以下の19ページ。
林田の頭上から巨大コウガイビルが現れ、全身に巻きつかれるシーン
呼吸が封じられて苦しそうにしている様子が半透明の胴体を透過して描かれているシーンが3ページ
腰から上にみっちりと巻きつかれているシーンが2ページ
仲間たちが塩を浴びせてコウガイビルを攻撃するシーンが2ページ
林田が捕食口に頭から腰まで飲み込まれているシーンが3ページ
塩を浴びたコウガイビルが、胸まで、肩まで、首までと徐々に林田を吐き出していくシーン
顔だけを咥え込まれ呼吸ができず苦しそうにしているシーンが4ページ
剛がコウガイビルの胴体を切断し、林田が吐き出されるシーン
消化液まみれになった林田が痛みに悶えるシーンが2ページ
巨蟲列島のスピンオフ作品ではありますが、独立した物語なので、本作だけでも問題なく楽しめるようになっております。
グロテスクな描写を含むものの、第4話までの時点では殺されるのは最初の一人のみなので、グロテスク描写が苦手でもそこまで神経質にならなくても大丈夫かと。
いわゆるB級パニックホラー映画のような作品のため、好みが分かれるところか。
また、うじうじしてなかなか行動しない主人公、仲間が殺されそうなのに撮影を優先するユーチューバーの男性など、癖が強いキャラクターが多いため、人によっては嫌悪感を抱く内容だと思われます。
丸呑みシーンとしては、半呑み止まりではあるものの、呑まれる過程がしっかり描かれております。
半透明なコウガイビルの体を通して、飲み込まれていく林田の様子が描かれており、なかなか見ごたえのあるものに。
捕食されることよりも呼吸を封じられることによるピンチ描写を重視して描かれていますが、尺も長めであり、丸呑みだけを目的としても十分楽しめる内容だと思われます。
Amazon・Kindle単話版では、試し読みとして丸呑みシーンの一部が閲覧可能です。
興味がある方はチェックしてみるとよいでしょう。
以下、掲示板より抜粋
「巨蟲山脈」3~4話に丸呑みシーンあり。透明なコウガイビルに巻き付きから丸呑みされます。
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