- キハ200
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キハ52-47で試験された爪クラッチ式液体変速機を搭載することで、 新潟鐵工製エンジンの踏面出力を420馬力から450馬力に向上して 平成3年3月16日から北九州地区の篠栗線・筑豊本線に登場しました。 従来の気動車は200馬力前後で出力が低く、 加速が鈍いことが、”気動車は遅い”というイメージを作っていましたが、 この車両は電車並みのダイヤで大幅なスピードアップを実現しました。 九州の近郊型気動車の標準形式として増備され、 赤い気動車は大分・熊本地区でも見られます。 番台区分がなされ、ワンマン対応の100番台・1100番台、 ロングシートの500番台、1500番台も存在します。
- シーサイドライナー
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大村湾に沿って走る快速列車で、長崎−佐世保を結んでいます。 車両はご覧のキハ200とキハ58系列が使用されています。 ブルーの車体に赤の扉と屋上の冷房装置、レタリングのデザインは ドーンデザイン研究所によるものです。配置後、各地のキハ200が ワンマン運転対応改造をされている中、唯一原型を保っています。
長崎
- 快速なのはな
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JR九州キハ200の指宿枕崎線バージョンです。 キハ200の投入線区としては北九州についで2番目で92年7月15日に、 特急つばめと同時でした。 登場した頃は全て赤かったのですが1997年に塗装を変更されました。 指宿枕崎線の車両は97年のいぶすきキャンペーンで 沿線から要請がなされたものです。平成14年春にトップナンバーが直方より 転入し1年で大分へ転出。 入れ替わりで500番台3編成が転入してきており、これが 2年程度赤かったのですが、2004年秋以降、トイレが設置され追うように 2005年春までに全編成黄色に塗り替えられました。
1999年4月指宿
- キハ220
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キハ200の両運転台車両として97年3月に登場。 熊本地区に投入された1100番台の2両と香椎線に投入された1500番台4両がスタートで1100番台は 転換クロスシート、1500番台はロングシートを装備していました。 全車両赤色でしたが、1102が2004年3月の九州新幹線開業に伴って 鹿児島に転属して改造工事を受け、なのはなDXの指定席車両として 運用されたあと、2011年春からは熊本に転出し人吉―吉松を中心に肥薩線で活躍中です。また、 2007年3月には200番台が9両新製され、久大本線系統と大分口で 活躍中です。
大分
- YDC125
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93年にローカル向けに開発されたレールバスタイプの軽快気動車で、 車内はロングシートとボックスシートを千鳥に配置したワンマンカー。 筑肥線の唐津以西や、久大本線大分口などで、25両が活躍しています。 2000年に扉のすぐ上に水切りが取り付けられてわずかな外観の変化が見られたほか、 03年以降、便所が設置されています。2006年からは7〜9も唐津へ転属し、 1〜9が唐津、それ以降は大分の所属となっています。また、2014年に 13番がキハ125−113と改番されており、その後の変化が待たれます。
日田
- キハ66
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新幹線博多開業時に筑豊地区に新製投入された気動車。 当時は国鉄色(クリーム4号、朱色4号)をまとい、急行はんだなどにも投入されましたが、 現在は国鉄色にもどされた1編成を除きシーサイドライナー色となっています。キハ65の使用実績を元にして設計され、 当初から冷房を搭載、キハ67との2両ユニットを組んで登場しました。 進行方向に向かって二人ずつ座る、いわゆるロマンスシートとか 転換クロスシートと呼ばれる構造ですが、扉は両開きで、 座席や窓割りから、4年後に京阪神地区に登場した117系を彷彿とさせます。 現在はエンジン・変速機が交換されています。画像はJR九州の2000年 記念イベントの一環として国鉄時代の塗装になったトップナンバー。
直方
- キハ31
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国鉄末期にJR継承を前提に製造されたローカル線向け気動車。 エンジン・台車は廃車発生品を活用し、コストダウンを図っています。 室内は新幹線0系の座席を1人掛けにするなどして活用していますが、 肥薩線の観光列車”九千坊号”用に一部の座席を畳張りに 変更した車両もあります。香椎線や久大本線・筑肥線などを皮切りに活躍を始め、 一時期、日南線にも転入していましたが、現在は肥薩線や三角線をはじめ、 筑豊本線の末端区間や後藤寺線などでも 活躍しています。
八代
- キハ40
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ローカル線に登場した両運転台の気動車。大型の割にパワーが不足気味で、 エンジン出力の強化などの改造を受けています。増結用としては便利なので 弾力的に運用されています。
南宮崎
- 日南線キハ40
宮崎を走る日南線は新型気動車の投入が見送られた代わりに、 キハ40の塗装を変更した車両があります。大きなレタリングですが、 1両でもサマになっています。この塗装は日南市が50万円、残りを JR九州が負担して変更したものです。(1両の塗り替えには200万円ほどかかります)。
南宮崎
- いさぶろう・しんぺい
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2004年3月13日の九州新幹線と同時に肥薩線人吉−吉松に走り始めた観光列車です。 九州新幹線の高速に対し、低速が売り物で運行開始から高い人気を誇っています。 車両はキハ140とキハ47で、キハ140には展望用のフリースペースが設けられています。 車体の色は800系の屋根と同じ古代漆色です。
大畑
- キハ47
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>一般型気動車の大型化を目指して製作された車両。 キハ40と同じような車両ですが、扉が両開きとなっています。 九州でも寒地仕様(+500)、変速機の交換(形式+100)、 本来の出力発揮への機関改良(+5000)、コマツ製エンジンへの交換 (+8000)など多くのバリエーションを生み出しています。 2007年春にキハ58系列の全廃もあり、在来型の気動車としては この形式のほうが主力です。写真は5000番台。
平成12年5月西鹿児島