週刊ヤングジャンプ連載の中山敦支氏の作品。
妖怪の蔓延る鎌倉自体を舞台に、自身にかけられた死の呪いを覆すため不死の力を求めるポジティブ姫・千代と、不死身の肉体ゆえに死ぬ方法を探す男・温羅太郎(うらたろう)の冒険を描いた作品です。
主人公の一人が不死者という設定もあり、アクションシーンではグロテスクな描写が目立つので、苦手な方は注意してください。
全6巻で完結。
千代を丸呑みにするのは、沼に住む大蛇の妖怪・沼御前。
本体は大蛇の姿をしていますが、その舌は美しい女性の姿をしており、人間を騙して丸呑みにします。
沼御前に丸呑みにされるのは、主人公であるヒロイン・千代。
呪いにより余命一年という身体にされているため、不死の力を求めて旅をしています。
悲劇のヒロイン的な設定ですが、性格は明るく能天気。
困った人を見ると放ってはおけない性格をしており、しばしば病弱な身体ながら無茶な行動をとります。
第3話では、千代は不死の力を求めて、温羅太郎は死ぬ方法を求めて黄泉の国を目指し旅を続けています。
道中の村で、二人は、人喰い大蛇・沼御前が沼に出ることを聞きます。
村では沼御前の討伐部隊が組織されますが、大蛇の力は強く返り討ちに。
第4話、村に住む子供が、沼御前にやられ帰らぬ人となった父の仇討ちを計画します。
その姿に心を打たれた千代は、力を貸すことに。
八岐大蛇伝説のように、大蛇を酒に酔わせて討伐する作戦を立案し、準備を進めます。
一方、面倒くさがりな温羅太郎は、行きずりの村のもめ事に関わることはない、と千代を静止します。
しかし、千代の決意は固く、結局温羅太郎とは分かれ村の子供と二人で沼へ。
沼についた二人は、作戦通り、沼御前を酒に酔わせることに成功。
男の子は、倒れて動かなくなった沼御前に刃を突き立てますが、その鱗は鉄のように固く傷一つ付けられず。
そうしているうちに沼御前は回復し、男の子に大口を開けて迫ります。
そこで千代は男の子を突き飛ばし、自身が沼御前の女性の形をした舌に抱きしめられるようにして拘束され、そのまま沼御前に丸呑みにされてしまいます。
沼御前の口内、後ろから舌に抱きすくめられながら両手両足で肉壁を支え、必死に抵抗する千代。
しかし、消化液により身を焼かれる痛みで肉壁を支える力が弱まり、徐々に肉壁が迫り、埋もれていきます。
千代が死を覚悟したそのとき、すでに体内に侵入していた温羅太郎により沼御前は討伐され、千代は救出されます。
続く第4話では、胃袋内にいた温羅太郎視点で呑まれた千代を見上げるシーンがあります。
丸呑み関連シーンは以下の4ページ。
千代が大蛇に捕まった男の子を突き飛ばし舌に捕まる、大蛇の口が閉じるシーン
大蛇の体内で千代が両手用足で肉壁を支えている、消化液に肌を焼かれる、肉壁に埋もれていくシーン
死を覚悟した千代が消化液を浴びながら泣きながら叫ぶシーン
温羅太郎からの視点で、千代が肉壁に押しつぶされそうになっているのを見上げているシーン
時代物作品というと堅苦しいイメージがありますが、連載雑誌の関係で、本作品は若年層向けに作られており、とっつきやすい印象。
ヒロインも可愛らしく描かれておりますが、アクションシーンはグロテスクな描写が目立ちます。
丸呑みシーンとしては、丸呑みにされるまでは一瞬、体内シーンも2ページのみ。
ページ数は少ないものの、体内描写は結構力が入っており、肉壁に埋もれるように消化液を浴びせられるなど、丸呑み目的としても見どころあり。
2016年9月1日現在、Webサイトにて、0~3話が無料公開されております。
以下、掲示板より抜粋
週刊ヤングジャンプ 2016年NO.40の『うらたろう』
第4話でヒロイン:千代が蛇の妖怪に飲み込まれていました。
体内描写アリです。
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