事の経緯

 ハリポタ著作権騒動時の流れについて、私が把握している限りのことを書いてます。大体の時期は2001年12月から2002年4月までとなりますが、間違いもあるかもしれません。

おおまかな流れ

2001年12月頭
「2ちゃんねる」にて幾つかのサイトがさらされ出す。
著作権侵害を理由とする荒らしの出現。
同人的なサイトを中心に不安感が広まる。
2001年12月半ば
女性向サイトパスワード化が増える。
女性向リングがこの件での注意を呼びかける。(17日あたりかと)
閉鎖サイトが出始めたのもこの時期
2001年12月終
オンリーイベント中止。ドミノ倒しに2つか3つ中止。
冬コミ。撤退宣言したサークルもあり。
2001年1〜3月
閉鎖サイト相次ぐ。健全女性向関係なく連鎖的に広がる。特に1月は多かった印象。
2001年3〜4月
オンリー開催。著作権問題サイト等も増える。

事の経緯 〜「2ちゃんねる」と「ハリポタ著作権騒動」の係わりから〜

 ここでは「問題」ではなく「騒動」の側面から書いて行きます。2ちゃんねるというのは、巨大掲示板群です。見ないと分かりませんが、慣れもなしに見ると結構怖いかもしれません。ネット社会の象徴的な印象があります。言っておきますが、「2ちゃんねる」がハリポタ叩きをしたなどと寝ぼけたことを思っているわけではありません。2ちゃんねるの1部で、"ハリポタ"ジャンルに対する悲観的な、あるいは攻撃的な意見が相次いだ時期があった、という意味です。

 前振りが長くなりましたが、具体的なきっかけは2001年12月10日に起こりました。とある方が「ハリポタでやおい本を出して儲けたい」とする趣旨の発言を行いました。この方は色々と他人の神経を逆撫でするような言いまわしを選択します。結果として、その人を戒めるために"ハリポタ"ジャンルの潜在的に抱える問題点が持ち出されました。それに対し、その人は稚拙な反論を繰り返したため、周囲は問題点をことさら強調しました。「"ハリポタ"ジャンルは危ない」という考え方が、その場において支配的になり、その空気に乗って、ハリポタサイトの中で"叩きやすい"サイトがさらされます。また、著作権問題を裏付けるような情報も探し出され、公開されました。(当時のスレッドを読みたい方は、「ハリポタ著作権問題とは」の一番下をごらん下さい)

 ネットにおいて荒らしに合う確率は常に一定数存在します。しかし荒す人も一応それなりの理由を探す傾向にあります。そのため、「規約違反をしている」「管理人が攻撃的な(しかも稚拙な)発言をしている」サイトなどが攻撃されやすくなります。上記で私が"叩きやすい"としているのはそれらのサイトです。
 2ちゃんねる事態が危険なサイトだとは私は認識していませんが、その集客力はかなりのものがあります。多くの目に触れるため、あの場にさらされると荒らしに合う確率は上がります。荒すことを目的に2ちゃんねるに出入りしている人もいるでしょう。偏見かもしれませんが、2ちゃんねるには騒動を加速させる傾向があります。膨大な書きこみのなかで人目をひくのは、どうしても煽動的・攻撃的な意見となるためかもしれません。
 また、「ハリポタ著作権問題とは」どのジャンルでも起こり得ることに書いていますように、これらの問題は結局は同人全体にある問題でもあります。よって、1つのジャンルの危険から同人全体への危険を回避するため、"ハリポタ"を攻撃しようとする発言もありました。おりしも冬コミ前であり、サークルに対しては働きかけが出来ない。サイトに圧力を加えよう、と思った人も1部いたのです。量的には多分愉快犯の荒らしの方が多かったのではと私は感じました。もちろん2ちゃんねるでも、気をつけることによってジャンルを残そうと警告サイトを作るなど、前向きな動きもありました。情報の提供も活発に行われていたように思います。

 さて、2ちゃんねるを見ている人、サイトをさらされた管理人などが、12月の半ばごろから交流のあるサイトとのメールで、あるいはサイトの日記で、この件に触れ出します。また、「このサイトは著作権に違反している。通報した」と掲示板に書きこまれるサイトも出始めます。(これは一定数数ヶ月続きました)オンラインで漠然とした不安感が流れ出します。1部の管理人はサイトを閉鎖しました。
 そして冬コミ直前、オンリーイベントが中止になります。また、冬コミで著作権騒動を理由にハリポタから撤退することを宣言するサークルも出ました。不安感はオフラインにも広がります。撤退宣言は、よく分からず不安に思っていた人々に、「ローリングさんはパロが嫌いだ」「著作権が厳しい」「撤退する人もいる」という具体性を与えます。1月にはこの具体性をあげて閉鎖するサイトも増えました。不安感は閲覧者にも広がります。
 2月の終りまではこの流れが続き、閲覧者から「問題あるんですか」「閉鎖するんですか」と書きこまれるなどもありました。閉鎖はしないにしろ、著作権について自分の考えなどをサイトに掲載する人が現れたのも2月時期だったように思います。
 3月4月にはオンリーが開かれましたが、特にめだった問題は起こりませんでした。また、不安が一巡したことにより、解消されないまでも安定してきたのだと思います。この問題を取り扱うサイトなども出現し、それぞれが一応の回答を出したのでしょうか。微妙な揺れを引きずりつつも、結局結論のないまま騒動は収束します。

 「著作権問題」を裏付ける具体的な情報はありました。しかし、一連の流れで先んじてあったのはむしろ騒動であり、それに引きずられる形で著作権問題がクローズアップされたのではと私は考えています。


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