健脳食.01
記憶力を維持する
人間の脳細胞は140億個といわれています。 脳細胞は新陳代謝をしません。 生まれたときの脳細胞を死ぬまで持ち続けます。 20歳を過ぎると1日で10万個は減少するといわれています。 つまり、わたしたちは、140億個の脳細胞を減らし続けながら生きているわけです。
これらの脳細胞をつかって、脳は記憶のネットワークを形成しています。 外部から入ってくる情報は、記憶として蓄えられますが、情報を伝える部分に アセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質があります。 このアセチルコリンにより、情報が伝わりにくくなっているということです。 これがひどくなると、記憶力低下とか、行動障害が起きます。
しかし、このアセチルコリンはある成分をとることによって正常に活動します。 その成分は食べ物に含まれています。 その食べ物を世界でいちばん食べているのは日本人です。 とくに伝統的な和食には必ず含まれています。 その食べ物とは、大豆です。 大豆は昔、極めて一般的な食べ物でした。 記憶力のよかったといわれるまつもたくさん食べていたことでしょう。 しかし、最近は昔に比べて大豆を食べなくなってしまいました。これは問題です。
大豆を食べるとレシチンがとれます。レシチンは、体のなかで分解され、血液の コリン濃度を高めます。この血液が脳のなかでアセチルコリンになるのです。 大豆100グラムには、アセチルコリンの元になるレシチンが1480ミリグラムも 含まれているのです。 大豆を食べると、アセチルコリンが生成されて、脳のネットワークが若々しく活動します。 脳の老化を防げるというわけです。 脳が老化すると、記憶力が悪くなるばかりではありません。 運動機能も衰え、言語障害も起こります。 これでは。、健康で長生きはできません。 日本人が長生きというのは、脳が健康だからともいえますね。 それを支えているのが大豆なのです。
