健脳食.12
ゆっくり上げよう血糖値
今後ますます高齢化が進む日本は、老人だからといって、 悠々自適に過ごす、あるいは、楽隠居をするなどと考えないほうがいいのでしょう。 高齢化社会を心身ともに健康に暮らすためには、一生懸命脳を使いながら、 脳にいい食事をとるよう、努力することが大切になるはずです。
日本人の主食は米ですが、これに加えパンや麺類を食べる機会も多くなっています。 いずれもその主成分は炭水化物です。 とくに米の場合、一粒の米に含まれる炭水化物の割合は75%と、かなり多い量になっています。 米の炭水化物は多糖類という糖質で、消化に時間がかかります。 つまり血糖値が急速に上がらずにゆっくりとあがっていきます。
いっぽう、パンや麺類は、消化が早く、エネルギーに転換しやすいという性質をもっています。 ということは、つまり、血糖値も急速に上がるということになります。 上がりすぎた血糖値はその後下がります。このとき、イライラがおきる可能性があるのです。
脳の栄養源はブドウ糖だけです。他の栄養素は受け付けません。 ご飯にはブドウ糖を作り出す炭水化物がたくさん含まれています。 このことからも、ゆっくりと消化して、血糖値も上がりすぎない 米のご飯は優れた主食ということがよくわかりますね。
