健脳食.01
脳と体を支える
わたしたちの脳は、水分をのぞくと40%がタンパク質、50%が脂肪分です。 脂肪は酸化しやすいという特徴をもっています。 いっぽう、わたしたちは、空気がないと生きていけません。 空気中から取り入れた酸素は血液に溶け込んで脳に届きます。 体内の酸素の2%は、活性酸素になるといわれています。 この活性酸素は、脂肪分で酸化しやすい脳にも届きます。 健康で長生きできる人とは、悪玉酸素といわれる活性酸素をつくらせない、 あるいは、たとえできても中和させてしまうようなことができる人といえます。
お茶どころとして有名な静岡県の、川根茶で知られる川根町は、有名な長寿の町でもあります。 人口1万5600人のうち、100歳以上の方が2人います。 寝たきりの人も少ないとのことです。 ここに、お茶の効用と食生活のヒントがあります。 お茶の町、川根町は、お茶好きな人が多い。朝早く起きて家の周りを散歩して 少し汗をかき、帰ってきて食事の前にお茶を飲む習慣を持っている人が多いのです。
朝一杯のお茶が脳と体を支える。 川根町に限らず、日本には元気な100歳以上の高齢者がたくさんいますね。 日本は世界でも有数の高齢化社会の国ですが、 高齢者の方々が、元気で若々しい頭脳を維持できるようにするためには、 どんな食生活を心がければよいかを考えてみましょう。
