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コレガナラ、
ハイラナイ

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10.

Marin's Note
Web拍手


     
07.

「…早く、…取れ…って……」
 途切れた言葉で催促しながら、佑は膝を閉じようとした。
「取れ?」少年がふざけて驚いたように訊き返す。「…取ってください、だろ?」
 そう言いながら佑の太腿の内側を擦り、やんわりと押して脚を割り開かせると、怒っている佑の顔を笑いながら眺めた。
「…………」
 無言で睨みつけるだけで佑は何も言わない。ローターの振動に顔を歪ませては、気丈そうな表情を作って耐えている。
 その様子を充分に堪能してから、少年は×××に鼻先を近づけた。
「やめろっ」
 佑は恥ずかしくて腰を捩った。
「動くな」
 すぐに少年の指先が佑の脚の付け根を撫で擦りながら押さえる。
「だっ…て……」
 自分でも、さっきから我慢できずに×××がヒクついて収縮を繰り返しているのがわかる。それを間近で見られていると思うと、じっとしていられない。
「あきらめて、もっとよく見せろ。ちゃんと取ってやるから」
「……そうやって…、わざと……取らないんだろ?」
 潤んだ目で佑が睨むと、
「そんなこと、ない」と、声の調子を変えずに少年が否定する。
「でも…、さっきから、見てるだけ…じゃないか…」
 佑の抗議には答えずに、少年は人差し指の腹で×××を擦った。
「ひっ…」
 驚いた佑が短い悲鳴を上げる。
「触っただけだろ…」少年は面白がって、窄まっている×××の中心をつついて、「指、入れるからな」と宣言した。
「あ…」
 弱々しく頭を振った佑が少年の目を覗き込む。
 嬉しそうに口元を緩めて、少年はあてがっている人差し指を×××の中に沈めていった。
「あぁぁぁ…」
 佑は力の抜けた声を出して両脚を突っ張った。少年の指はゆっくりと進み、佑の中で振動しているローターをつついて蠢く。
「あっ…ああっ…」
 佑の足の指は閉じたり開いたりして苦しそうに動き、下半身は痙攣したように震え始めた。
「あれ? 奥まで入っちまったかな…」
 戸惑いの色が少年の声と眼差しに表れて、
「え…」と泣きそうな声を上げた佑は、潤んだ目で瞬きしながら「死ね、バカ」と小声で罵った。
「まあ、待てよ。ちゃんと取ってやるから」
 それほどあわてた様子もなく少年が言い、すっぽりと深く沈めた指を軽く曲げて肉壁を擦ると、×××は指に吸い付くように締め付けた。
「指が千切れそうだ…、少し緩めろよ、取り難いだろ…」
 独り言のように呟いた少年は、指を捻り始めた。喘いだ佑が腰を捩ると、わざとその反対に指を捻って佑の歪む顔を眺めて楽しんでいたが、佑はそんなことに少しも気づかない。
「…ま…だ…?」
 佑の目の端が、涙で少しだけ濡れていた。それを見た少年は、ゆっくりと時間をかけて佑の×××から指を第一関節まで引き抜いた。
「力を抜けよ…」
 少年の言葉に、佑は素直に従う。
「そう、そのまま……」
 異物を排泄している感覚に頭の芯が痺れ、佑は身体中を震わせて耐えていた。頭を後ろへ倒しそうになった時、少年はすぐに指の動きを止めて、
「顔はこっちに向けてろ」と穏やかな口調で叱った。
 佑はうつろな目で天井と壁の境目を見ているが、動かない。
「逆らうのか? やめてもいいけどな」
 少年に答えを迫られて、佑は溜息をつくと、自分の脚の間にいる少年の顔を見ようとした。けれども恥ずかしさから視線を下げることができずに、今にも声を上げて泣きそうな顔をして、少年の錆色の髪に目をそらした。
「意外と意地っ張りだよな、おまえ…」
「…………」
「やめようかな?」
 返事をするかわりに、佑は唇を噛む。
「しょーがねぇ…」と少年が笑いを堪えたように呟いた。
 しばらくすると、佑の身体はまた排泄感に支配された。身体の中から×××の出口に向かって振動もまた移動していく。その振動が×××の周りを刺激した。丁度今、ローターの先端が×××から出ている。しかし少年はわざとそこで指の動きを止めた。
「あ…ぁっ…、そんな…とこ…で…、止めるな…!」
 佑が顔を歪めると、少年は悪戯を思いついたように笑った。
「あとは自分で出せよ」
「え…!?」
「力んで、出してみろよ。見ててやるから」
「…いっ、…嫌だっ…!」
 弱々しく身体を支えていた佑の両腕が伸び、少年の顔を睨みつけた。
「絶対、嫌だ」
「なんでだよ? 簡単にできるだろ?」
「だって……」
「だって?」
「…………」
「恥ずかしいからか?」
 佑は言葉すら失って顔を赤くし、泣きそうな目で少年を見た。
「わかったよ…、そんなに嫌か」
 少年が×××に視線を戻すと、ローターがゆっくりと引き抜かれ、長く続いた奇妙な排泄感と振動が佑の身体の中から消えた。
「はぁっ…」
 口から息を吐いて、佑は少年を睨んだ。
 少年の指先には、銀色のものが揺れながらぶら下がっている。自分の身体の中に入れられていたローターを、佑は初めて見た。
 その銀色の筒状の一端から輪になったボールチェーンがついていて、それが少年の指にかけられている。本体はまだ振動していて、微かに振動音が聞こえた。
「そ…んな…もの、入れやがって……」
 涙を滲ませながら佑が怒る。
「気持ち良かったんだろ?」
 顔の前で少年がローターを揺らして見せた。
「……?」
 それを見てローターやチェーンの長さを目測した佑は首を傾げた。指先からローターまでのチェーンの長さは14、5センチはありそうだった。
「鎖…、そんなに長いのか……?」
 呟くように佑が疑問を口にしても、少年は相変わらず唇の端を上げて笑いながらローターを揺らしている。答える気の無い笑い方だ。佑は息を吸い込んでから、もう一度訊いた。
「それ…、全部…入ってた…?」
「全長20センチだ」
 小馬鹿にした顔で少年が答える。
「……。だったら……、そんな奥まで…入ってなかったんじゃ…?」
「そうだよ」
 あっさりと少年は認めた。
「え……!?」
「ちゃんと鎖の先は×××から出てた、このくらいは」と、少年が親指と人差し指で2センチほどの幅を作った。
「…、それを…引っ張れば、簡単に取り出せた…ってこと…か?」
「ああ、そうだ。入りっぱなしじゃ困るだろ」
 だったら、自分で引き抜けたじゃないかと、佑は悔しい思いでいっぱいになった。それなのにどうして、わざわざ少年の顔の前で×××を晒して、いじられて、間抜けな格好で少年に取り出してもらうなんて……。自分は少年の言うことを疑いもしなかった。身体の奥深くにローターが入ってしまって、少年に取り出してもらうことばかり考えていた。
「…僕を…騙したな」
「は? 冗談?」少年はきつく睨むふりをして笑った。「鎖に気づかなかったのはおまえだ。自分で取り出せたのになぁ」
 悪戯っぽく笑う少年とは反対に、佑は恥ずかしさで頭の中が真っ白になる。
 そういえば、×××の外側にもずっと何か違和感を感じていたけれど、それは無理遣り入れられた異物の一部であって、まさかそれが引っ張る為のチェーンだとは思いもしなかったのだ。
「は…初めてで…、そんなこと、わかるわけ無いだろ?」
 佑は悔しさに涙を溜めながら、必死で瞬きを我慢して少年を睨んだ。
「初めて…ってのは嘘じゃなさそうだな」にっこりと少年が笑う。「どうだった? 初めて×××にローターを入れた感想は?」
「…………」
 佑は戸惑ったように視線を彷徨わせる。
「正直に言えよ…、良かったんだろ?」
「………」
 目元を赤くして、言葉に詰まった佑は俯く。
「おまえ、ホント、素直じゃねぇの。ここだって…こんなに大きくなってんのにな」
 一瞬、大きく目を見開いた佑は、自分のペニスが勃っているのを認めると、頬を赤らめた。感じているのは屈辱なのか未知の甘い痺れなのか自分の中でもはっきりと区別ができなくなっていく。理解できないものを佑は受け入れることができない。
「なあ、もっと気持ち良くさせてやるよ。このローターよりもデカい玩具で…」
 微笑みながら言った少年は、指先を上下に動かして佑の×××を擦った。
「…触…るなっ…!」×××は指の侵入を防ぐように窄まって抵抗する。少年は想像力が足りないのだろうか?「デカイのなんて、裂けるだろっ…!」
「力を抜いてりゃ、すんなり咥えられるって」
「…もう、や…」
「安心しろ」少年は佑の言葉を遮った。「ちゃんと俺がベタベタに濡らしてやる」
 言い終わらないうちに、少年は顔を寄せて×××に軽くキスした。
「や…、やめ…」
 逃げようとして尻を振った佑の両脚の付け根を、少年は抱え込んで押さえつけた。
「もっとキスさせろ」
「なっ…!? …き、汚い………」
 耳まで赤くして、佑が呟く。目は苦しげに細められている。
「俺は平気」
「…そんなこと…、信じない…。そう言って…嫌がるのを見て楽しむつもりなんだろ?」
「本当なんだけどな」
 ニコニコと笑っている少年の顔を見ていると、佑は馬鹿げた意地悪を言ってその表情を曇らせてやりたくなった。
「…じゃあ舌突っ込んでみろよ? できないだろ?」
「ああ、いいよ」
 少年が顔を近づけると、佑はあわてて腰を引いた。
「バカ、僕が嫌なんだ…、そんなこと…」
「そうか。…わかったよ。はいはい」
 おどけて肩を竦めた少年は、佑の身体の上に覆い被さる格好でヘッドボードに手を伸ばした。ちらりと下を見て佑と目を合わせ、ニヤリと笑う。手に何かを持って再び佑の脚の間に座り直した。
「仰せのままに、綺麗にして差し上げましょう」
 少年がふざけて言いながら、手にしている物の蓋を開ける。ウェットティッシュだ。一枚取り出し、笑顔で佑の×××にあてがった。
「力抜けよ。襞の間まで拭いてやるから」
 その言葉通りに想像した佑は目を丸くして、「そんなの、自分で……」と呟きながら少年の手からティッシュを奪おうとした。
「あ? 自分で拭くのか。俺の為に準備してくれるわけだ」
「違うっ、変なモン突っ込まれて気持ちが悪いんだっ!」
「おまえはじっとしてろ」
 少年が自分の指先をティッシュで包み、×××に軽く押し当てた。
「あぁっ…」
 腰を捩りながら佑が呻く。
「おい、動いたら綺麗に拭けないだろ?」
 襞の間を丁寧に拭い始めると、佑はさらに捩った腰を浮かせた。
 少年はそれを咎めるように佑の腹の上に手を置いて制した。
「力抜けって。…ほら、綺麗になった。これでいいんだろ?」
 返事する間も与えずに、少年は×××に唇を押し当てた。
「ひっ…、あぁ、あ…」
 短い悲鳴のような声を上げて佑が何度も腰を浮かすと、少年の柔らかい唇は動くことなく勝手に×××を上下に擦った。少年は面白がって唇を尖らせたり、そっと出した舌先で素早く×××を舐める。いつしか×××の周りは少年の唾液でベタベタになっていた。
「やぁ…あぁ…、あぁ…」
 佑はまだ腰を動かしながら、泣き出しそうな顔で目を瞑っている。
「ちょっと待ってろ。すぐに入れてやるから」
 唇を離した少年は手と身体を伸ばして、ベッドの上に転がっていた黒い棒状の造形物を掴んだ。
「……?」
 うっすらと佑は目を開けて、少年が何をしているのかを見た。
 右手で持っている銀色のローターを、左手にある造形物の底にあてがい、指先で押してはめ込んでいく。嬉しそうに顔を緩ませながら、完璧に合体したそれを確認して口の端を上げた。
 少年が創り出したその黒い棒状のものが何なのか、佑は怯える目でしっかりと確認した。
「コレ、飲み込めよ…」
 佑の目の前に迫ってくる黒い物体は、振動音をさせてうなっている。さっき手にして眺めた時とは全く別の物に見えて、佑は下肢に痺れが広がっていくのを感じて動けなかった。
「小型のローターで勃つぐらいだからな。コレで掻き回されたら、しごかなくてもイッちまうんじゃねぇの?」
 少年は興味津々な目で佑の×××を見ながら、自分の座っている横にディルドを置いた。
「や……だ……」
 声を絞り出しながら頭を振った佑は、いきなり両脚を大きく開かされると、そのまま引っ張られた。
 身体を支えていた両手が崩れ、後頭部がシーツに落ちたかと思うと、自分の膝を頭の方へと曲げられた。尻が浮き、股間も×××も晒した格好で、開いた両脚も宙に浮いている。
「あ…!?」
 訳がわからずに身体を曲げられ、少年に×××を覗かれて佑の声は震えた。
「こ…、こんなの……」
「恥ずかしいのか? 他に誰も見てねーし」
「そ…う…じゃ……なく…って…」
「そんなに苦しい格好じゃないだろ? ほら、自分で持てよ」
 少年はそう言いながら佑の手首を掴んで膝の裏へと回し、佑が自分で太腿を抱えて股を開いている格好にさせた。自らの×××をじっくりと見てもらうかのような体勢だ。
「いいね、全部、丸見えで」
 顔を寄せた少年が、尖った舌で×××を舐め回す。
「あぁぁ…!」
 佑がいくら身を捩っても、左右の尻は少年の手がしっかりと押さえつけていて、開いた両脚が宙で虚しく揺れるだけだ。少年は×××から舌を離すと、おかまいなしに睾丸を舐めたり口に含んで軽く吸った。
「ひぃっ…、あっ…、あぁ…っ」
 まともに悲鳴すら上げられず、佑は息を呑み、苦しげに吐き出した。
「なんだ、もうヒクついてるのかよ。そんなに欲しいのか」
 苦笑するような口調で言いながら、少年は自分の創った黒いディルドに手を伸ばした。
 少しの間、少年は目を閉じた。長い間待っていた儀式を執り行なうような神妙さで、その興奮を静めている。
 それからゆっくりと両目を開き、恭しい仕草で振動しているディルドの先端にキスをした。


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