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奇譚小函―きたんこばこ―

R-18 二次創作テキストサイト

俺屍サマナー

ONCE UPON A TIME…


ここの所、村に一つだけの小さな鍛冶場はたいそう忙しかった。
朝早くから竈に火を入れ、日がな一日鉄槌の鳴る音が響いている。
竈から出した鉄がまだ柔らかいうちに、出来る限り早く叩き上げるのが肝心だが、兄貴分に比べ次郎丸はまだ手馴れておらず、得心がいく形になるまで打っているうちに冷ましてしまう事もある。
まだ肌寒い春先とはいえ、間近で炭を熾している凄まじい熱気に汗が流れるが、集中力と手際が要求される仕事の最中に手の甲で拭う暇もない。
それでも、横で太郎丸と共に踏鞴を踏み槌を振るう男の技を少しでも盗もうと、次郎丸は作業を手伝いながらも目を皿のようにしていた。
真っ赤になるまで焼き入れした鉄を、水に浸けて冷やすと同時に初めてふうっと一息つく。
見事に鍛造された鋼は石と水で美しく砥がれ、一振りの刃となる。

「こりゃ立派だ、元が刃こぼれしたなまくらだったとは思えないな」

かざした刃の真新しい輝きに感嘆する太郎丸に、横の男は汗で首筋に張り付く鳶色の蓬髪をかき上げ、にや、と口元に笑みを刻んだ。
炉の炎を間近で見る鍛冶士の職業病ゆえか、右目は赤い革の眼帯で覆われていた。
太郎丸より年嵩に見えるこの隻眼の男は、先月集落に流れ着いた者だった。
寝食の世話になるのと引き換えに、こうして太郎丸と次郎丸の鍛冶場を手伝っている。

「すげえな、鎧の上からでも真っ二つにできそうだ……」
「これ位の強度と切れ味なら鬼とも渡り合えるだろうよ、とはいっても、鍛錬した者でなければ刀より槍の方が使いやすいかも知れんな」

村の男衆が護衛兼人足の仕事を外から請け負い、それに伴って得物が入用になったのは半年ほど前の事だった。
幾らかの収入があるとはいえまだまだ装備に回すだけの金銭はなく、武器も具足も戦場で拾ってきた粗末なもので、実戦にはいささか頼りなかった。
そこで、刃こぼれした得物を打ち直して新品を作ろうという提案が出され、村の鍛冶場を仕切る太郎丸と次郎丸はにわかに忙しくなった。
普段使いの刃物ならともかく、鬼と戦えるような武器となると手探りの上、二人も外に出稼ぎに行く頭数に入っているだけにやる事は山積みで、実際猫の手も借りたいほどだった。
そんな時にこの男が、赤毛の童を連れて村に現れた。

「陣内、人がおるのう、化けとるわけでもなさそうじゃ」
「夢残ヶ原は鬼の棲家と聞いていたが……まさか、こんな外れに村があったとはな」

村の代表として出てきた『頭』に、タタラ陣内と名乗った隻眼の男は、少しの間でいいので連れの童と共にここに世話になりたい、と頭を下げた。
タタラとは踏鞴(ふいご)の事で、鍛冶士を意味する通り名だろう。
早速村の鍛冶場に押しかけてきて、手伝わせてくれと申し出たこの鍛冶士に、太郎丸も次郎丸も嫌とは言わなかった。
少しでも手助けになるなら願ってもない事だったし、お手並み拝見ぐらいの気持ちで仕事振りを見定めようとしていたが、その予想はいい意味で裏切られた。
揺らめく火の色を見据える陣内の隻眼は燃えるように輝き、鉄槌の音はまるでこの男に振るわれるのを喜んでいるように生き生きと聞こえた。
その仕事の早く正確な事、鉄のどこを何度打てば理想の形に仕上がるか、何もかもあらかじめ分かっているようで、脇で見ている二人は陣内の手際に見惚れるばかりだった。
やがて出来上がった包丁の切れ味ときたら、殆ど力を込めずとも根菜が切れるような見事なものだった。
次郎丸も見習いとはいえ鍛冶を生業とするだけに、陣内の腕の冴えは一目見て感じ取れた。
これだけの技量の持ち主なら、こんな吹き溜まりのような小さな村どころか、本当なら都で召抱えられるような名のある職人ではないだろうかとさえ思う。
それなのにあえて、はぐれ者ばかりが集うこの村に身を寄せているのは、何かの罪を犯したとかそれ相応の事情があるに違いない。
『頭』の口利きで紹介された時、「大きな戦のあった所から流れてきた」とだけ陣内は話していた。
ここの住人は人の素性や過去をあれこれ詮索しないが、本人の口から出なくとも雰囲気やちょっとした習慣、言葉の端に覗く訛りがそれをなんとなく物語っているものだった。

(もっと西の方から来たんだろうか、着てるもんといい、ここらじゃ見ねえ格好だし……)

そういえば、陣内の連れの小童もどこか奇妙だ。
『頭』とよく似た赤い髪を腰より下まで伸ばしっぱなしにしているのも、少年とも少女ともつかない見てくれも、罠も得物もなしにどこからか山鳥や兎を捕らえてくるのも。
陣内の子だと聞いているが、実のところ集落の誰一人としてそうは思っていないだろう。
『父子』として振舞おうとする本人達の態度がかえってぎこちないせいで、少なくとも血の繋がりはないと見られている。
このご時世、みなし児など珍しくもないが、奇特にも戦場の焼け跡からわざわざ拾ってきたとかそんな所ではないだろうか。

「今日はもう仕舞いだ、飯にするか」
「おう」

傾いた陽を浴びる家々から炊飯の煙が上がり、いい匂いのする中、鍛冶場に歩いてきた人影があった。
大きいのと小さいのが二つ、互いにきゃっきゃっとはしゃぐような笑い声を上げているのは、狂い女と赤毛の童子だった。
狂い女の大きな腹に寄り添うように童が連れ立っている様は、仲の良い姉妹にも見えた。
夕餉の時間なので、二人で男衆を迎えに来たつもりなのだろう。

「たろうまる、じろうまるも、じんないも、お、おつかれさま」

ここの所目立つようになった丸い腹を抱え、浅黒い顔に童女のような無邪気な笑みを浮かべている。
持ち前の美貌に僅かに残る傷痕も、その笑顔を損なう事はできない。
夏になるたびやって来るいけ好かない男と鞘当をしながら、次郎丸が狂い女に懸想しているのは全てこの笑みのせいだった。
孕んでおり『仕事』が出来ない状態の彼女の面倒を見ている一人でもある次郎丸は、どれほど鍛冶場が忙しくとも、人足仕事で出稼ぎの最中でも何かと狂い女の事を気にかけていた。

「めし、めしできたって、みんなでたべよ」
「飯じゃ! 陣内、早く来い!」
「おいはしゃぐな、腹大きいんだから無理させたらいかんぞ」

狂い女にまとわりついていた赤毛の童子が、飛びつかんばかりの勢いで陣内に駆け寄ってきた。
裾の破れた短い単衣を帯代わりの荒縄で締め、裸足の両足首と両手首に、紐とも金属ともつかない赤い輪をはめている。
やはり見れば見るほど父子には思えないが、陣内の大きな手を握り締める信頼しきった仕草は、実の親子と変わりないものだった。

村に来たその日、陣内が『頭』に話を通している間、横にちょこんと座っていた童子は大人同士の話に退屈を持て余し、なんとなく家の中をきょろきょろ見回していた。
すると、家の奥から顔だけを半分覗かせ、同じくいつ話が終わるのかと退屈そうにしている異相の娘と目が合った。
それが狂い女との初対面で、様子に気付いた『頭』に「いっしょに遊んでていいよ」と言われ、童子は顔を輝かせて娘の方へ駆け寄った。
そのとき、覗いていた狂い女の顔より下をはじめて見た童子は、華奢な体の中でそこだけ丸く張り出した腹に不思議そうな顔をした。

「丸っこい腹じゃの、何が入っておるんじゃ」
「や、ややこだよう」
「なんと、まことにややこが入っておるのか」
「うん、なつになったらね、あえるんだよ」

それ以来、童子は身重の狂い女に興味津々の体でくっついており、子が生まれる日が待ち遠しくてかなわないようだった。
村の子守り娘から赤ん坊を抱かせてもらい、あやすつもりが大泣きさせて怒られたりしながら、童子はうらやましそうに呟く。

「おらもややこが欲しいのう、どうやったらできるんじゃろう……」

そう言う本人がついこの前まで赤子だったような年だというのに、この赤毛の童子は大真面目な顔でひとりごちる。
ややこは瓜畑で拾ってくるだとか、鼻から入ったややこの素が腹で育つとか、大人たちに吹き込まれた出任せを頭から信じている様子に、陣内は頭を抱えたものだった。

「じゃあ『ととさま』がちゃんと教えてやれよ、どうやったら出来るか知らんわけないだろ?」
「そうそう、本当に瓜畑から拾ってきたらかなわんよな」
「うるせえ! 下らん茶々入れるな!」

仕事の休憩のたびに話のネタにされ、悪気のないからかいをどやしつける陣内に、笑いが起きた。
無論、童子も狂い女本人に訊いていないわけはないだろうが、そのたびに「わ、わかんないよう、いつのまにか、いたの」と要領を得ない答えが返ってくるのでは、幼い好奇心が暴走するのも無理もない。

「なつになったらね、すてまるにあえるんだよ。 はやくあいたいなあ」
「おらも会いたいのう、お前がそんなに好いとるんならさぞいい男なんじゃろうなぁ」
「う、うん! また、またくるっていってたから、またあえるよ!」

見ている方が気恥ずかしくなるほど幸せそうな顔で口にする『捨丸』という名は、腹の子の父親の名で、どうやら子にも同じ名をつけるつもりのようだった。
情を交わしたその男と、腹の中の子との区別がついているのか怪しいが、本人は『捨丸』が一番好きな名前だからと聞かないのだという。
夏になったら村に来るという『捨丸』が何者なのか、陣内は次郎丸に訊ねた事がある。

「一昨年の夏な、頭に拾われて村に来やがったんだ、それより前に何してたかは分からねえ」
「ほう」
「面もひでえし中身はもっとろくでもねえ、とにかくマジで気に入らねえ奴なんだ」
「ほ……ほう、そうか……」
「知らん間にガキが出来たと聞いたら、あいつどんな間抜け面をするかな、今から楽しみでならねえや」

そう悪し様に言う次郎丸も、頭や狂い女と同じく、捨丸がまた村にやって来るであろう夏を待つ一人だった。

しばらくして、三島の屋敷より『仕事』の知らせが入り、男衆は色めき立って戦支度をしていた。
次郎丸も緊張と興奮を押し隠しながらその中に加わり、鍛冶場に戻ったのは夜更けの事だった。
小さな灯りの下で、打ち直した刀や修繕した具足を一つ一つ検めていた太郎丸と、それを手伝う陣内の姿があった。
手塩にかけて作られ、並べられた武器の数々は、戦いの中で力を発揮する時を今や遅しと待っているようだ。

「こんな遅くまで起きてて大丈夫かよ」
「お前と陣内に任せて俺だけ休んでるわけにはいかないしな、もう終わるよ」
「『頭』にもらった薬、ちゃんと湯に溶いて飲んだか」
「飲んだって、それよりも自分の事を考えてろ」

俺の分もしっかり稼いできてもらわないとな、と軽口を叩く太郎丸だったが、次郎丸は内心でやはり心配だった。
少し前より太郎丸は妙な咳をしており、体調も思わしくないようなので、万一の事があってはならないと今回の出稼ぎの頭数からは外れていた。
今は薬が効いて咳こそおさまっていたが、根を詰めて連日作業していたせいか、弱々しい灯りの下でもその顔色は優れなかった。
次郎丸の気持ちを察したように、太郎丸は話題を変える。

「いずれ、もっと数を作れるようになったら他所に売りに行けるかも知れないな、そしたら銭の足しになるぜ」
「まあ今は材料に限りがあるから、槍と刀を入用な分だけ間に合わせるぐらいだがな」
「刀やらの他にも、飛び道具……大筒なんかが作れれば、いいだろうなあ」

轟音を立てて弾を炸裂させ、離れた相手を容易く仕留める火筒。
話にしか聞いた事はないが、その威力は弓とは桁違いだそうだ。
最新式の武器なだけに構造が複雑で、刃物などとはもっと違う手順で作るらしいが、もし大筒の製法を知る機会があればどんなに苦労してでも身に着けたいと次郎丸はひそかに思っていた。
外敵からの自衛のため、より多く手柄を立てて金を得るために、もっと強力な武器が欲しい。
侮られ、蔑まれ、踏み躙られないだけの力があれば、あの九方谷の事件も起きなかったかも知れない、と次郎丸は思う。

「陣内は大筒って見た事あるか? 遠くの戦で使われてたなら、作った事もあるんじゃないか?」

新しい仕事に試行錯誤を繰り返し、陣内作の見事な武器を見て意欲に火がついた次郎丸が、より素晴らしい高性能な物を作りたいと願うのは鍛冶士として当然の心理だった。
しかし、陣内はそんな次郎丸の気持ちに水をさすような事を口にした。

「……何考えてるか知らんが、そんなのを作る気なら悪い事は言わんからやめとけ」
「何でだよ、いいじゃねえか聞くぐらい」

さては大筒というものを知らないから誤魔化しているんだろう、と茶化そうとしたが、陣内の表情を目にした次郎丸は言葉を引っ込めざるを得なかった。
仕事に打ち込んでいる時とは別人のような、始めて見る暗い目つきだった。

「強すぎる武器を持てば、それが災いの火種になる場合だってあるんだぞ、良い事ばかりじゃない」
「いや、俺は別にそんな大した事……ここを他所から守れるぐらいの力があればいいんだ」
「……力は誰でも欲しがる、そのせいで他所から目をつけられたら余計面倒臭い事になる」

都で召抱えられるほどの腕を持ちながら、逃げ隠れるようにこの村に流れ着いた理由が、独白めいた呟きに隠れているようだった。
目の前の男の過去については、大きな戦のあった所から流れてきたらしい事しか知らない。
その戦で、人と人が命のやり取りをする戦場で、陣内の隻眼は何を見たのか、見てしまったのか。
陣内の深刻な一面に触れたようで、次郎丸はそれ以上何も言えなくなってしまったが、太郎丸が助け舟を出すように横から言い添える。

「だいたい大筒に付き物の火薬はどうするんだ、仕入れるならきっと高くつくし、一から作るとしても手探りだぞ」
「あー、そうか……そうだよな、いくらなんでも雲を掴むような話だった、悪りぃ」
「俺の方こそ、変な事言っちまって悪かったな」

そうして何事もなかったように話を打ち切り、三人で片付けに取り掛かる。
あの口ぶりからすると、陣内は大筒の威力を実際にその目で見ており、恐らくは製法も知っていると感じたが、もう次郎丸は訊こうという気にはならなかった。

その夜が明けるか明けないかのうちに、『頭』の住処を訪ねた者がいた。
既に起きて身支度をしていた『頭』は、いつもの穏やかな態度で、何もかも承知のように陣内を迎え入れた。

「出て行くの、陣内」
「急な話で済まないが……ここに来た時にも言ったように、やはりあまり長くはいられない、それで」
「ああ、あの子の事なら大丈夫、親がいないなんて珍しくないから、皆と仲良くやっていけるよ」
「……済まない」

突然村にやって来たよそ者を『ヒトではない』と薄々察しながら、最後まで知らぬ振りをしてくれた『頭』には、感謝してもしきれない恩がある。
はぐれ者を受け入れてくれる気風があるこの集落なら、あいつも『少し変わった奴』としてやっていけるだろうと思い、陣内はこの集落に童子を置いていく事に決めた。
豊かではなくとも、同胞として認められ受け入れられて、人として暮らしていく夢はここで叶えられるだろう。
その一方で、陣内は居心地のいいこの場所に慣れきってしまう前に出て行かなければならなかった。
自分が原因となって、小さな里で起きた火種が広がり、大きな戦火となって何もかもを焼き尽くした、あの時と同じような悲劇を生んでしまう前に。
短い間ではあったが、ここで過ごした日々の事を思い出し、陣内は少し俯いた。
仕事の楽しさを思い出させてくれた太郎丸と次郎丸に、挨拶もせず出て行くのは気が引けたが、顔を会わせれば未練が募るに違いなかった。

「それからもう一つ頼まれてくれるか、次郎丸のやつに『お前の言った事に怒って出て行ったわけじゃない、これからも兄貴と一緒に頑張れよ』と伝えておいてくれ」
「分かった」
「今まで、世話になったな。 ……あいつの事を宜しく頼む」
「うん、陣内も達者でね」

来た時と同じ、いや、今度は童子を置いて体一つで出て行った陣内の姿に、『頭』はふと捨丸の事を思い出した。
彼と同じように、ある日またひょっこり現れるかもしれないし、永久に戻って来ないかもしれない。
陣内はいつ戻ってくるのか、と訊ねてくる童子の不安げな表情が『頭』の脳裏によぎったが、その想像はすぐさま裏切られる事になる。

春先ともなると、枯れ野のそこかしこにも緑が芽吹き始める。
折りしも昇り出した日を浴び、寂れた景色を鮮やかな色で埋め尽くそうと緑はいっそう輝きを増す。
集落を後にし、野原の中を一人歩いていた陣内だったが、前方の木陰から顔を覗かせた小さな人影にぎょっとした顔で立ち止まった。

「お前、なんでここに」
「おらを置いていくなんて薄情な奴じゃな」

腰よりも長い赤い髪に破れた単衣、にっと悪戯っぽく笑ったその顔は、集落に置いてきた童子だった。
同年代の子らと一緒にまだ床で寝ているはずが、いつの間に気づいて先回りしていたのか。
集落に戻れ、と言おうとして、こいつは言って聞くタマではないと思い直し、陣内は頭を抱えた。

「陣内ひとりで行かすのは、心配だからの」

どう見ても心配される側なのは幼い自分だろうに、そんな事をしれっと口にしているのが可笑しい。
説得を諦めてまた歩き出した陣内の後を、童子は弾むような足取りでついて行く。
裸足でここまで来たというのに、不思議な事にその小さな足の裏には傷や汚れどころか、砂粒一つついていなかった。

「陣内、陣内、今度来るときは『すてまる』に会えるかのう」
「そんな事言ってもまた来れるかなんて分からねぇぞ、やっぱりお前、あそこに残……」
「いつか、きっと、みんなにまた会えるといいのう」

願いをかけるような言葉に、陣内は「そうだな」と短く同意した。
野を歩く二人のずっと上で、白から青に変わり始めた空を、鳥が横切っていった。

(おわり)

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